山本正之コンサートVol.18 LAST RITUAL
『大王降臨』
ライヴレポート
これは1999年7月11日に行われた、山本正之コンサートVol.18 LAST RITUAL 『大王降臨』のライブレポートである。
これを書いてホームページに載せるかどうか、実はかなり悩んだ。
いくら言葉を費しても、あの時の感動の100万分の1も伝えられないと思うからだ。
そして、あの時の感動を、あんなに大きな感性の交感を、受け止めきれない自分へのもどかしさもある。
けれど、あの感動の100億分の1でも伝えられたら、あの感性の交感の記憶を微粒子として伝えられたら、それは価値のあることだと思える。
だから、1999年7月11日、新宿・朝日生命ホールに降臨した大王について、語ろう。
LEXINGTON〜instrumental
いつものように開演前には『LEXINGTON』のインストが流れている。山本正之プレゼンツの舞台『STRANGER』、ライアンのテーマでもある。
一緒に来ていた友人Fと喋ったり、『ライブ刊・山本朝廷』(ライブ会場でのみ販売されるトークのテープ)を買ったりしながらライブ開始を待つ。
メドレー
ヤッターマンの歌→百点シュッパツマンの歌→燃えよドラゴンズ'99(2,3番)→銀河熱風オンセンガー→冒険ランゲルハンス島→降臨アニメの大王(フルコーラス)
ライブの最初は正之さんのアニメ系ソングのメドレー。
もっとも今回は純粋なアニメソングはヤッターマンのみ。
でもやっぱり正之さんのアニメソングはいいなあ。
大王降臨、ということで予想通り『降臨アニメの大王』が歌われたが、なんといくちゃん(藤原いくろうさん)&かめちゃん(亀山哲彦さん)にくわえてピンクピッギーズが初登場。お馴染のコーラスをライブで初披露。
もちろん川上とも子さんもいたんだが、やっぱ太ったんじゃない、ともぞーさん?
ピンクピッギーズの出番はここだけ。ちょっともったいない。やっぱ売り子が忙しいのか?
ああ大和朝廷(1コーラス)→私の彼は隠れキリシタン(3番)
いつもの儀式のあとはLAST RITUALというわけで、ひれふし儀式と拝み儀式ができるこの2曲。うーん、ひれふしがこれで最後なんてさびしいなあ(洗脳されとる)。
この2曲は歌詞がヤバ目なので、ちゃんとしたバージョンはライブでしか聴けない。
そんな訳で『私の彼は隠れキリシタン』のピーッの部分もちゃんと歌ってくれます。確かにCD化はできませんね。「♪選挙の時だけ友だち〜◯◯◯◯〜♪」(あぶないあぶない)。
一騎打ち川中島ブルース
歴史シリーズの新曲は上杉謙信と武田信玄の歌。
相変わらず鋭い歴史観を見せてくれます。やっぱり謙信と信玄はらぶらぶなのね。
さびの部分も大笑い。次のアルバムに入れて欲しいなあ。
イヤイヤ社員旅行
『ここここ高円寺』に続く愚作シリーズ。酔っぱらった時にいい気持ちになってつくった曲だそうだ。でも全然愚作なんかじゃ無いと思うけど。
現在のOLの苦悩をやるせなく、おかしく綴る歌。
「いや〜んいや〜ん」のコーラスがほんとにイヤ〜ンな感じで素敵。
輝けライトマン
正之さんのライブや舞台の照明をやってくれるSPSという会社の社歌。
なんとSPSが他の会社と合併して社名が変更、社長の佐々木さんは社長を首になってしまったらしい。ゆえにこの歌も歌うのは最後。
正之さんの言葉に合わせて次々と変わっていく照明やSPS社員の写真。一度はライブで観てみたかったので最後に観れて良かった。SPSがなくなるのは淋しいけれど。
ところで、ギャラの1000万円500年ローンはどうなるのかしら。
泡沫シンドローム'99
『泡沫シンドローム』の99年版。一部の歌詞が今風に変えられている。
でも、前も今も相変わらず、バカは多い。
正之さんの曲の中でも特に怒りが現れている曲である。
いい玄関のお城
『宇宙一の無責任男シリーズ』より。
初めて聴いたのだが、これもなんだかせつない曲。『イヤイヤ社員旅行』や『泡沫シンドローム』など今回はなんかせつない曲が多いな。
このまちだいすき
この3月で終了した教育テレビの番組『このまちだいすき』のテーマソング。
ライブの前にNHKのプロデューサーさんからの手紙が(かめちゃんによって)朗読されて、ちょっとじぃんとくる。
もともと好きな曲だったけれど、ライブで聴いてもっと好きになった。愛情溢れる名曲である。
Lexington
『このまちだいすき』に続いて、俺の街、とくればニューヨーク。
正之さんのニューヨークソングの中でも私がもっとも好きな曲である。
いつか、Lexingtonを訪ねて、ライアンやアンフォスターに会ってみたいなあ。
ゆうきまさみの留守番電話
嵐の水族館
海の杯
狼煙
ここからはステージを降りて客席で歌う。正之さんとの距離がいっそう近づく時間である。
短編シリーズを続けざまに歌う。
10秒かそこらの詩のなかに拡がりを持たせるのはさすが、としか言いようがない。
府中捕物控
アルフィーに提供したが、歌詞が危険すぎてクレームがつき、発売されなかったといういわくつきの曲。
今回は新しくつくった3番も歌ってくれた。
そしてなんと私の座席から1メートルのところで歌ってくれたのだ。思わず手が伸びそうになる。うれしいなっと。
サスクハナ号の曳航II
あの長編少年ドラマシリーズの名曲『サスクハナ号の曳航』の続編。
31分になったのを削っても28分になってしまったという超大作である。
前奏の部分でもうじいんときてしまったのだが、歌が始まるともう、涙が止まらない。
『サスクハナ号の曳航』だけでなく、正之さんの他の全ての曲が、芝居が、全てが繋がって、響きあって、補いあって、ひとつになって、大きな宇宙を紡ぎ出す。
28分の間、流れ続ける涙を拭くのも忘れて、山本正之の世界を感じ続けていた。
曲が終わる。拍手の後に深い静寂。回りの観客もみな涙を流していた。
曲が終わると同時に正之さんのギターの弦が切れる。楽器にも想いが通じるんだね。
摩天楼エレジー
前の曲の感動もさめやらぬまま次の曲へ。
アルバム『NEWYORK WHISPER』に収録された曲である。
正直に言おう。はっきり覚えていない。
私の感性ではもう受け止めきれず、指先からこぼれ落ちてしまった感じがする。
でも、今はそうでも、何かの折りに心の奥深くから甦ってくるのが正之さんの曲の凄いところである。
この曲もいつか瑞々しい感性とともに記憶の奔流となって溢れることを信じている。
都市浮上
この曲も・・・、すごい曲だ。
ある意味、今回のライブのメインテーマとなる曲である。
あまりに激しく、深く、壮大な歌である。
天にのぼっていくビリジアン色の光が見えたような気がする。
歌の後の正之さんの「大王は破壊のためではなく、蘇生のために降臨するのかもしれません」という言葉が印象に残った。
アフロディテを海に残して
ラストの曲はまたアルバム『NEWYORK WHISPER』から。
最後にふさわしく、優しく深い愛情を感じさせる素敵な曲である。
ちなみに私は『NEWYORK WHISPER』を持っていない。まだ手にはいるのかなあ、あれ。
-----アンコール-----
ボクの夏
アンコールという最後の儀式の後、再び正之さんが登場。
名曲中の名曲『ボクの夏』をギターソロで歌う。
予定には無い曲だったらしく音響さんに謝っていた。
何度聴いても心に染み入る名曲である。
少年の夢は生きている
続いてやはり名曲中の名曲『少年の夢は生きている』である。
本当はひとりで歌う予定だったが、いくちゃんとかめちゃんに「一緒にやろうよ」と声をかけ3人で演奏。
「楽譜がなくてもできるよね」との正之さんの問いかけに「大丈夫です」と答えるのがとてもかっこいい。
ほんとにいいなあ。
水の国のラブソング
最後は『水の国のラブソング』をアカペラ&ハーモニカで。
アルバム『鐘ノネ響キテ』のラストナンバーでもある。
『鐘ノネ響キテ』は非常に好きなアルバムで、ラストのこの曲を聴いたとき、「最後にこんな曲をもってくるなんて何てすごい人だろう」と感動したものだが、このライブのラストを飾るにもふさわしい曲である。
曲の最後には”愛別離苦”の言葉が付け加えられている。
そして、万感の想いを胸に私は会場を後にした。
本当に素晴らしいライブだった。
LAST RITUAL 最後の儀式、と言うことだったが、これは新たな始まりのための一区切り、と言うことだと思う。
新たな始まりのためのLAST RITUAL、この素晴らしいライブに参加できて本当に良かった。
正之さん、大きな感動をありがとう。
おまけ
いくちゃんの若い彼女は21歳だと正之さんの誘導尋問に引っ掛かりばらす。
かめちゃんがお昼のバラエティー番組に出てたらしい(お金がもらえるヤツ)。そ、そんなに貧乏なのか。
かめちゃんのコインシャワー必勝法も紹介。
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