朝子の野球日記

作品データ

ジャンルコミック
著者・制作者水島新司
発売・販売元小学館(ビッグコミックゴールド)
制作年97年
発売形態・巻数などA5判(全5巻)
分類高校野球、ライバル、規約突破

作品概要

『野球狂の詩』で元祖・女子野球選手とも言える水原勇気を生んだ水島御大が再び世に送り出した女子野球漫画。

主人公・櫟朝子は高山陣屋高野球部のマネージャーだったが、練習試合で投手としての類稀な実力を発揮する。その噂が岐阜県中に広まり、ついには高野連をも動かし、女子選手の公式戦出場が認められるのだった。
そして朝子の加入で弱小だった陣屋高野球部はぐんぐん実力をつけ、岐阜県大会制覇、そして甲子園を目指していく。

題材が女子選手である以外はいつもの水島漫画ですので目新しい所はありませんが、それなりにおもしろいです。
女性らしいか弱さが強調されていた『野球狂の詩』の水原勇気と比べると、朝子は体格が良く足腰も強く、逞しい選手として描かれています。ある意味、ドリームボールだけだった勇気よりは現実的になったと言えるかもしれません。
タイトル通り、ストーリーの途中で朝子の書いている日記が挿入されるのですが、顔文字を使った女子高生の日記の文章を水島御大が考えていると思うと……苦笑。
物語終盤では朝子の高校卒業後の進路にも注目が集まっていましたが、雑誌の休刊に伴い、未解消の伏線と共に描かれないまま終了しています。六大学、あるいはプロのマウンドで活躍する朝子の姿も見てみたかった気がしますが。

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