赤毛のサウスポー
赤毛のサウスポーPART2 二年目のジンクス

作品データ

ジャンル小説
著者・制作者ポール・R・ロスワイヤー
発売・販売元集英社
制作年76年(日本語版は79年)
発売形態・巻数など文庫判。第1巻はハードカバー版、文庫新装版もあり
分類メジャーリーグ、親、サウスポー

作品概要

野球の母国・アメリカの野球小説です。原題は『The Sensuous Southpaw』。

主人公・レッド・ウォーカーは大リーグの名選手だった父親に幼い頃から鍛えられ男子顔負けの実力を身に付ける。
大リーグ入りしたレッドは頭の堅いコミッショナーや男子選手の妨害も乗り越え、弱小ビーバーズを強豪チームへと変貌させていく。
そんな彼女の前に現れた素敵な男性に心を奪われるレッドだったが、実はその男は……、というのが第1作のストーリー。
続編である『2年目のジンクス』では、ビーバーズに日本からやってきた二人目の女子選手・青山夕紀が入団。レッドは2年目のジンクスに苦しみながらもシーズンを戦い、やがて舞台は読売ジャイアンツとの日米決戦へと移る。そして日本ではレッドと因縁深いあの男も待ち構えているのだった……。

さすがベースボールの国の小説だわ、と唸らされます。
やはり主人公レッドの魅力が大きいですね。明るく、奔放で、惚れっぽく、ちょっと妄想癖がある、そんな魅力的な女性に描かれています。いかにもアメリカ女性、そしてサウスポーと言ったところでしょうか。。
また、野球描写の的確さも素晴らしいです。作者のロスワイヤーは元スポーツライターだそうで、それも頷けます。
第2作『2年目のジンクス』はアメリカよりも日本での人気を受けて書かれたそうで、日本人選手が大リーグ入りしたり(イチローより遥かに前に!)、日本での日米決戦が描かれたりと、日本人向けをかなり意識しています。少々やり過ぎな面もありますがやはりおもしろい。新キャラの夕紀もなかなか魅力的です。

第1巻は古本屋などでも比較的見つかると思いますが、第2巻はなかなか入手困難かと思います。第1巻だけでも見つけたら是非読んで欲しい作品です。

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登場選手

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