ジャンル | 小説 |
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著者・制作者 | 一色銀河 |
発売・販売元 | メディアワークス/主婦の友社(電撃文庫) |
制作年 | 00年 |
発売形態・巻数など | 文庫判 |
分類 | 高校野球、ライバルチーム、魔球 |
本編3冊と短編集1冊の計4冊からなるシリーズ。短編集には電撃hp収録作品が3編と書き下ろしが2編収録されている。
本編第1作の若草野球部狂想曲 サブマリンガールは第6回電撃ゲーム小説大賞(現:電撃小説大賞)銀賞受賞作。
二年生ながら名門・帝都高校のレギュラーとして夏の甲子園を沸かせた天才高校球児・西宮光児が転校してきたのは全部員9人のうち4人が女子選手という野球部だった。
その野球部は1か月後の練習試合に勝たなければ廃部決定。対戦相手は夏の甲子園決勝で帝都が敗れた神戸学園。
光児は120km/h程度のスピードしかない文月真由美をエースに起用し、神戸学園に挑む。
(若草野球部狂想曲 サブマリンガール)
若草高校に全国高校女子硬式野球大会を制した白桜学園から挑戦状が届く。女子最強を証明すべくあらゆる手を打つ白桜学園に対して、ベストメンバーで臨めない若草高校。勝利の女神はどちらに微笑むのか。
(若草野球部狂想曲2 クイーン・オブ・クイーンズ)
西宮光児と春野亜希が大喧嘩。チームを飛び出した亜希の前に現れたのは150km/h左腕の若狭常陽・有馬大志。なりゆきで若草と若狭常陽は練習試合を行い、若草が勝てば春野が、若狭常陽が勝てば西宮が部を去ることに。
果たして150km/h左腕の有馬相手に若草は勝てるのか。そして若草野球部はどうなってしまうのか? シリーズ完結作品。
(若草野球部狂想曲3 スプリング・ステップ)
他の高校野球を扱った女子野球作品は女子を試合に出すために規則を改正することが多いが、扱う試合をすべて練習試合に限定することにより、規則を改正せずに女子の参加を行っている点が特徴的。
また、1冊につき1試合を扱っており、非常に濃密な野球シーンが展開されている。野球に詳しくない一般ライトノベル読者のために野球講座も章の間に挟まれている。
野球好きにも文句なしにオススメできる作品である。