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2012年06月25日

『天使轟臨』 シャイニー日向 リアクション05 Part2

◇◆◇ 3 ◇◆◇

そして――

“Top of the Cruiser Girls”全出場チーム入場式

<<< Top of the Cruiser Girls >>>

 *30分一本勝負。
 *勝ち点……勝ち=2点 引き分け=1点 負け=0点
 *最終的に各ブロック上位2チームによるトーナメントを行い、優勝者を決定する。

<Aブロック>
《ソニックキャット》 & 《星野 ちよる》
《野村 つばさ》 & 〈MARIPOSA〉
〈大空 ひだり〉 & 〈高倉 ケイ〉
《ストロベリー香澄》 & 〈シャイニー日向〉
《ジョーカー・レディ》 & 《テディキャット堀》
《佐尾山 幸音鈴》 & 《マスクド・ミステリィ》

<Bブロック>
《ディアナ・ライアル》 & 《小早川 志保》
《ソニック・ザ・ブラックナイト》 & 〈カナ高橋15世〉
《金森 麗子》 & 〈紫乃宮 こころ〉
〈フランケン鏑木〉 & 《?》
〈MOMOKA〉 & 〈?〉
《ダークドラゴン1号》 & 〈ダークドラゴン2号〉

(負けられない……っ、結果、出さないとっ)

バックステージにて、改めて気合を入れる日向。
彼女を鼓舞する要素は、たとえば別ブロックながら出場を果たしている鏑木などの存在もあるが……

(メガライト……あの人にも……!)

《ジェナ・メガライト》。

アメリカ遠征において、LWWのレスリングキャンプで接した若手レスラー。
互いに投げを得意とすることもあって息が合い、リング上での再会を期したものである。
その彼女が、広島の【パラシオン】の大会に参戦、歴戦のファイター・沢崎を秒殺、病院送り。
鮮烈過ぎる日本デビューを果たしたのだ。

 ×沢崎 vs メガライト○(1ラウンド22秒:ベリー・トゥー・バック)

(いつか、闘う時が来たら……その時は!)

「ほな、ぼちぼち行こか~。ご両人?」
「あっ、はいっ!!」
「ちゃんと振り付け確認しとかんといかんよ~?」
「…………」

……どういう形での再会になるのかは、さっぱり、イメージが湧かないが。

<<大会1日目>> - 東京都 後楽園プラザ -

 《ストロベリー香澄》(新日本女子プロレス) & 〈シャイニー日向〉(新日本女子プロレス)
 VS
 《ジョーカー・レディ》(AAC) & 《テディキャット堀》(フリー)

Merry Merrily』に合わせて入場の“イノセント・キッス”。

「日向ちゃん……悪いけど、手加減は出来ないから!」
「もちろんです、咲恵さんっ!」

試合前のダンスコーナー(もっとも踊っていたのはもっぱらマネージャーの藤島であったが)に惑わされたわけでもあるまいが、序盤はT堀が日向にエルボーを食らわされるなど、太平洋軍劣勢。
しかし地力では遥かに上回るだけに、たちまち形勢逆転。
サンドイッチ式スワンダイブドロップキックが日向に決まった時は、これで決着か――と思われたが、間一髪で辻がカット。
むしろIK軍が合体技『ボクごとジャーマン』(ジャーマンで敵を捉えた辻ごと、日向がブン投げる。ジャーマンを封印中の辻ならではの捨て身技と言えよう)を食らわせるなど、あわやという場面を作り、すわ大金星か――と期待を抱かせる。
しかし両者譲らず、30分ドローという結果に終わった。

 ▲Jレディ vs 日向▲(30分:ドロー)

「……っ、やるねっ、日向ちゃん……でも、次は、負けないから!」
「こ、こち、ら、こ、そ……っ」

気息奄々とはいえ、“イノセント・キッス”の初陣としては、上々であったか。

<<大会2日目>> - 栃木県 うつのみや市営体育館 -

 《ソニックキャット》 & 《星野 ちよる》(勝ち点:3)
 VS
 《ストロベリー香澄》 & 〈シャイニー日向〉(勝ち点:1)

ジュニアの覇者・ソニックに、若手アイドルレスラーコンビが挑む一戦。
初勝利と金星を狙う“イノセント・キッス”は、序盤こそ日向が星野をスリーパーで捕獲するなどチャンスを作るも、ソニックの牙城を揺るがすまでには至らない。
ソニックが場外の辻に華麗なラ・ケブラーダを決めている間に、星野が日向をクルリと丸め込んで決着――

 ○星野 vs 日向×(16分26秒:スモールパッケージホールド)

 IK軍、初勝利はお預けとなった。

<<大会3日目>> - 千葉県 幕張コンベンションホール -

 〈大空 ひだり〉 & 〈高倉 ケイ〉(勝ち点:1)
 VS
 《ストロベリー香澄》 & 〈シャイニー日向〉(勝ち点:1)

ほぼ同等同士のキャリアを持つチーム同士であり、五分の闘いが期待された一戦。
もっとも、タッグの年季ならば急造コンビの“スカイ・ハイ”よりも、幼馴染同士の“イノセント・キッス”が優るのは道理であった。
最後に決めた“恋天使降臨”(合体不知火=日向がパワーボムで持ち上げた所へ辻が不知火)などは、新女ならではというより、彼女たち2人ならではのコンビネーションであったろう。

 ○香澄 vs 高倉×(12分22秒:恋天使降臨(合体不知火))

<<大会4日目>> - 神奈川県 横浜文化総合体育ホール -

 《野村 つばさ》 & 〈MARIPOSA〉(勝ち点:0)
 VS
 《ストロベリー香澄》 & 〈シャイニー日向〉(勝ち点:4)

第4戦は、ここまで勝ち点無しのWARS軍“バタフライエフェクト”との対戦。

「あんたがたやっぱちっこくて可愛いな~。負けたら、うちらのユニットに入らへん?」
「瞳さん! ナンパは試合の後にして下さいっ」

MARIの気合もあってか、試合はお互い譲らぬ互角の攻防。
IK軍が野村に合体ジャーマンを決めれば、BE軍も負けじと、MARIの三角蹴りからの野村のスペースローリングエルボーを日向に食らわせるなど、好連携を見せる。
この日のベストバウトといっていい闘いは、ドロー間近の所で、日向の豪快な決め技が火を吹き、決着――

 ○日向 vs MARI×(28分22秒:サンライズジャーマンスープレックス(高角度ジャーマンスープレックス))

2勝1敗1分けの勝ち点7とし、決勝トーナメント出場に希望をつないだ。

<<大会5日目>> - 東京都 両国コロシアム -

 《佐尾山 幸音鈴》 & 《マスクド・ミステリィ》(勝ち点:10)
 VS
 《ストロベリー香澄》 & 〈シャイニー日向〉(勝ち点:7)

最終戦は、佐尾山たち“ハート・オブ・J7”との同門対決。
IK軍、これに勝てば勝ち点で並び、逆転で決勝トーナメント進出となる一戦。

「そんなチャラチャラした格好じゃ勝てないよっ!」
「せ、セーラー服のさおさおに言われたくないっ!!」

しかし、実力差はいかんともしがたいものがあった。
辻と佐尾山は同等でも、マスクドMの強烈な打撃にはIK軍手も足も出ず、最後はツープラトンの打撃ラッシュで決着。

 ○佐尾山 vs 香澄×(15分9秒:エルボー)

2勝2敗1分けで、イノセント・キッスのTCGは幕を閉じた――

「く……っ! ゴメン……」
「香澄ちゃんのせいじゃないよ……私が……っ」
「お疲れ様。惜しかったわね、二人とも」
「えっ? あ……っ、はい……」

マスクド・ミステリィに肩を叩かれ、囁かれる。
同じ新女系とはいえ、正体は聞かされていない。
どうやら、知り合いではあるのだろうか。
しかし、打撃中心のこのファイトスタイルには、記憶にないものであった。

ちなみに、同じく新女から出場のフランケン鏑木は、《YUKI》なる覆面レスラーと組んでリーグ戦を闘い、やはり2勝2敗1分けに終わっている。

そして、その後の決勝戦。

<<決勝戦>>

<Aブロック1位>
 《佐尾山 幸音鈴》 & 《マスクド・ミステリィ》
 VS
<Bブロック1位>
 《ディアナ・ライアル》 & 《小早川 志保》

決勝に駒を進めたのは、順当に両ブロックの1位チーム。
奇しくも、新女・東女の最強チームがぶつかることとなった。
両軍、これが3試合目とは思えぬ運動量でぶつかり合う。
クルーザー級の頂点を決める戦いにふさわしい激闘にも、フィニッシュが近づいてきた。
ディアナと小早川が初披露の秘技・“ダブルムーンサルト・デュアル”で佐尾山を追い詰めたが、これはミステリィが間一髪カット。
場外で佐尾山とディアナがやり合っているさなか、一騎討ちとなったミステリィと小早川。
ミステリィ、渾身の打撃――と思いきや、

「っっ!!」

予想外の高速サブミッション。
ガッチリと極まったドラゴンスリーパーに、小早川はタップする以外はなかった。

 ○マスクドM vs 小早川×(24分29秒:ドラゴンスリーパー)

(……っ、あれは、どこかで見たような……)

『まぁ、楽勝やね~。東京女子、ぜんぜん大したことあらへんなぁ~~』

勝利者インタビュー、マイクを奪い取った《Judgment-NARU》――その正体は《成瀬 唯》と目されている――が東女勢を煽る。

『悔しかったら、年末の<EXトライエンジェル・サバイバー>に出てこいや! 恥かくのが怖いなら、しゃ~ないけどな~~』

ちゃっかり、年末のEXリーグ戦の宣伝をぶつあたり、抜け目がないというしかない。

「……!!」

ここで真っ先に動いたのは、フリーのヒール・MOMOKAであった。
イスを手に乱入、成瀬……じゃない、JNRを殴打して蹴散らすや、

『面白いじゃないっ! その喧嘩! 買ってあげるわ――――』

激昂した佐尾山が殴りかかり、それを阻止する湖ノ宮やMARIPOSA、関係なく乱闘を始める大空と鏑木、巻き込まれる紫乃宮や日向、客席に愛想をふりまく南奈、どさくさまぎれに目立とうとしてリング外に投げ飛ばされるお約束をかます高倉……などなど、リング上は混乱のまま、第一回TCGは幕を閉じた――

そして、一ヶ月後。

▼日本 東京都新宿区 国立霞ヶ丘陸上競技場

新日本女子プロレスの――いや、日本最大のプロレスの祭典『Athena Exclamation X』が開催された。
国立競技場には10万人近いオーディエンスがつめかけ、史上最大規模のイベントとして盛大に幕を開けたのである。
大会のサブタイトルは“Last Judgment”――――
その名の通り、【ジャッジメント・セブン】が中心となるマッチメークが行なわれ、《ビューティ市ヶ谷》が久々に新女のリングに上がり、《サンダー龍子》が初参戦するなど、色々な意味で話題の多い大会となった。

メインイベントでは、《マイティ祐希子》が負傷のため返上した“ダブル・クラウン”をめぐり、王座決定戦が行われた。
しかし、そのカードは、しばらく前なら予想だに出来ないものである。

<メインイベント NJWP・IWWF認定無差別級タイトルマッチ 時間無制限一本勝負>

 《南 利美》(ジャッジメント・セブン)
 VS
 《武藤 めぐみ》(NJWP-USA)

市ヶ谷を裏切り、【ジャッジメント・セブン】の新たなボスとして君臨する《南 利美》と、アメリカから凱旋した新女の新鋭・《武藤 めぐみ》の対決。
新星武藤の縦横無尽な無重力殺法に大観衆は酔いしれたが、久々の祭典登場となった南も緩急自在の攻めで応じ、次第にペースを掴んでいく。
そして終盤、武藤の秘技・“フロム・レッド・トゥ・ブルー”(青コーナーに配置した敵めがけ、赤コーナー最上段からミサイルキックを放つ超跳躍技)を受け切った南が、新技“ダブルクロス・サザンクロス”(変形リストクラッチ式エクスプロイダー)を繰り出し、決着――

 ○南 vs 武藤×(24分13秒:ダブルクロス・サザンクロス)

『残念だったわね。まだまだ、貴方じゃ勝てないって事よ――』

“ダブル・クラウン”を奪取した南、そしてJ7が、新日本女子の覇権を握ることとなった。
混迷を深める日本の女子プロレス界は、更なる闘いのステージへ突き進む――

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