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2010年07月31日

2010年7月の走行距離

ESCAPE:243.62km
Esolaはほとんど乗ってないので割愛。あんまり乗ってませんな。

2010年07月30日

'10夏アニメ雑感

そろそろ7月も終わり、7月開始の夏アニメの評価も定まってきた頃なので感想をサラッと。
今回はタイトル50音順で。
Twitterでの第1話視聴後の感想も興味があればご覧くださいな。

◆あそびにいくヨ!

原作はMF文庫Jのラノベ。原作はアニメ視聴後に1巻だけ読破。
猫耳宇宙人と地球人の交流を描くラブコメ。
MF文庫Jの作品らしくハーレム系ラブコメかと思いきや、周囲の人間がみな組織に属していたりしてハードなSF的展開もあるのかと思っていた時期が俺にもありました。
ファーストコンタクトもののSF的な要素は確かにあるけどその辺は味付けでやっぱり本質はラブコメでした。ノリは悪くないのでまあお好みでってところ。

余談だけど、原作で一番おもしろかったのは地球を訪れる前にメルマック星と交流しようとして上手くいかなかったってとこでした。そりゃあそうだよな。

◆アマガミSS

原作はPS2のギャルゲー。『TLS』の魂を受け継ぐゲームなので当然プレイ済。
『キミキス』の不評を受けてか、各ヒロインごとのストーリーを4話構成で送るオムニバス形式。
作画も良好でシナリオも原作のイベントを再現してるので違和感無し。アニメでやると橘さんの変態っぷりが際立つな。
ただ、尺の都合もありゲームのイベントをただ繋げた感じになってるので流れは悪い。森嶋先輩編のラストの展開もちょっと唐突な印象は否めない。
そんなこともあってアニメならではの魅力は乏しい。これならゲームやればいいじゃんって話になっちゃう。『キミキス』みたく各ヒロインのストーリーごちゃまぜにした方がカオスになって楽しかったのにと個人的には思う。『キミキス』観てないから言えるのかもしれんけど。
ま、原作通りにやればつまらないと言い、改変すれば原作レイプとか言うんだから、視聴者は勝手なもんだわな。
スタッフの愛が森嶋先輩より少ないのか薫編に入った途端作画が怪しくなったのも不安材料。ま、少なくても梨穂子編までは付き合います。

あと『キミキス』のアニメは無かったとか言ってるヤツがいるが、そういう台詞は『TLSS』のアニメを観てから言いやがれ。

◆オオカミさんと七人の仲間たち

原作は電撃文庫のラノベ。未読。
おとぎ話をモチーフとした学園もの。設定といいキャラクターといい、いかにも今どきのラノベといった感じ。
悪くはないんだけどこれといった魅力に乏しいなあ。JCスタッフだけあって安定感はあるけど。
そんな中で特徴的なのは新井里美さんのナレーター。新井さんの声は癖になりますな。ツッコミ入れ過ぎでときどきウザいくらいなんだけど、これが無いとホントに特徴の無いアニメになっちゃうからなあ。
EDがLAZYのヒット曲『赤頭巾ちゃん御用心』のカバーなのはちょっとおもしろい。

◆学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD

原作は月刊ドラゴンエイジ連載のコミック。アニメを観た後に原作は一通り確認。
エロでグロでバイオハザードな話。TVアニメでやるのはなかなか厳しいと思ったら案の定地上波ではかなり規制されている模様。
極限状態での人間の弱さや醜さをしっかり描いているのは良い。
ホラーやサスペンスものにエロは付き物だけど、変に巨乳やパンチラを強調するような見せ方は違和感あるなあ。まあ原作通りではあるんだけど。
4話でいきなり回想ばかりになってしまったところも不安材料。規制なのか尺稼ぎなのか。いずれにしても原作が全然進んでないので「俺たちの戦いはこれからだ!」エンドが予想できるのも勿体無い。

◆屍鬼

原作は小野不由美の小説。『十二国記』が好きなので読まねばとずっと思いつつずっと来てしまった。
寒村に起こった連続死亡事件から始まるホラーな話。
藤崎竜のコミック版をベースにしているためキャラデザが独特。この作品でピンク髪のヒロインとかないだろ。ノイタミナなんだし、もっと地味というか写実的なキャラデザでやっても良かったんじゃ。
キャラデザとか音楽の使い方とか違和感を覚える点はいくつかあるけど、さすがにストーリーは良いし、ホラー的演出もいい感じ。
4話になって話も大きく動き出しておもしろくなってきた。ノイタミナだし大崩れはしないだろうってことで継続視聴。

◆祝福のカンパネラ

原作はPSPにも移植されるエロゲ。原作は未プレイ。
よくあるぬるいハーレム系ラブコメではあるんだけど、意外と悪くない。キャラクターも可愛いし。毒にも薬にもならん感じだけどBGVとしてボーっと見る分にはいいな。
ファンタジーな世界で一応冒険もするみたいだけど、誰かが死んだり鬱展開になったりはしなさそう。
どうでもいいけど、こやまきみこ、高野直子、こおろぎさとみってキャストだけ抜き出してみると一昔前のピンクパイナップルのアニメみたいだな。

◆ストライクウィッチーズ2

「パンツじゃないから恥かしくないもん!」で色んな意味で話題になったタイトルの続編。前作も視聴済。
制作スタジオの変更や坂本少佐のキャスト変更などいくつか不安要素はあったけど、前作と変わらぬクオリティで安心して観られる。
魅力的なキャラクターはもちろん、パンツじゃないズボンを魅せる空戦シーンも健在。
ただ前作から新要素が少ないので新鮮さが乏しい点と、前作ほど戦争状態の緊張感みたいな部分が薄い点が気になるところ。その辺は今後の展開に期待か。

◆世紀末オカルト学院

テレ東&アニプレックスのオリジナルアニメブランド・アニメノチカラ第3弾。
ノストラダムスの予言を阻止するために2012年から1999年にタイムスリップしたエージェントとオカルト嫌いの少女マヤが学院に巻き起こる怪事件に挑む。
これは予想外におもしろかった。ちょっと懐かしい99年という時代設定と最近じゃ流行らないオカルトネタを上手く組み合わせて、古臭いテーマなのに新鮮なドラマに仕上がってる。コメディとシリアスのバランスもいい感じ。
予告で99年当時のヒット曲を各キャストに歌わせるなど、小ネタも上手い。
ヒロインのマヤのキャラが魅力的だし、サブキャラも濃いのが揃ってる。もうひとりの主人公の文明のクソ人間っぷりも酷いが、これはそのうち覚醒すると信じよう。
雑誌・ムーが監修しているってのも分かってる感じだけど、ムーは本誌の方でももっとプッシュすべき。出てきたオカルトネタを毎号解説するくらいはやってほしい。

◆生徒会役員共

原作は週刊少年マガジン連載のコミック。マガジンを立ち読みするときに目につけば読む程度には既読。
ひと癖ある人間の集まった生徒会の日常を描く。
うーん、4コマコミックのアニメ化の悪い見本かなあ。4コマをそのままアニメにしても面白い訳がないわけで。原作の間が生かされてない。
美少女が下ネタを言うシュールさが魅力なんだろうけど、キャラが薄っぺらくて魅力が無いのでつまんない。まあこれは原作が悪いんだけども。
例えば『B型H系』なんかは美少女が下ネタって点は一緒だけどヒロインの山田が魅力的だったから良かったんだよね。しかもこちらは下ネタ言うだけでキャラ自体のサービスシーンがあるわけで無し。
結局、この作品をアニメ化すること自体が間違いだった、という真っ当な結論に至ってしまうのだった。どどうせ氏家ト全作品をアニメ化するなら『妹は思春期』の方が良かったなあ。

◆戦国BASARA2

原作はPS2のゲーム。原作は未プレイで前作も未見。
独特な解釈で繰り広げられる戦国絵巻。前作観てなくても大丈夫だろうと思って観たけどやっぱり全然オッケーでした。
ハイテンションかつおバカなノリが面白過ぎる。前田慶次が常識人に見えるBASARAマジック! 予備知識がほとんどないので戦国武将がどんな風にアレンジされて出てくるのかも楽しみ。
こりゃあアニメの前作はもちろん原作のゲームもやりたくなっちゃうなあ。レッツパーリィ!

◆伝説の勇者の伝説

原作は富士見ファンタジア文庫のラノベ。原作未読。
今日び珍しい王道っぽいファンタジーもの。
第1話はキャラの顔見せのためにかなりグダグダだったけど、2話からはそれなりに安定して観られるようになった。
ただラノベ原作では特によくあるけど、原作のストーリーを省略してやってるのでイマイチ話が安っぽい。『いちばんうしろの大魔王』ほど露骨じゃないにせよ。
アニメの出来はあまり褒められたもんじゃないけど、原作はおもしろそうなのでそのうち読んでみよう。

◆ぬらりひょんの孫

原作は週刊少年ジャンプ連載のコミック。原作未読。
妖怪の総大将ぬらりひょんの血を引く少年が主人公の学園怪奇ファンタジー。
今どきのジャンプっぽいキャラクターとストーリー。というかむしろ一昔前のガンガンっぽい。
アニメの出来も一昔前のテレ東かテレ朝の夕方6時代のアニメのノリとクオリティだなあ。癖は無いけど特筆したいところも無い。
雪女のつららを始め女の子は可愛いけど、それだけで観続けるのは辛いかなあ。

◆みつどもえ

原作は週刊少年チャンピオン連載のコミック。原作未読。
日本一似てない三つ子の小学六年生が巻き起こすドタバタコメディ。
うーむ、テンション高くてノリは悪くないんだけど、どうにもギャグが面白くない。
下品なネタは嫌いじゃないけど、ギャグが面白くないと不快なだけだよな。
つまんないギャグよりはつまらないシリアスの方がまだマシな訳で、ホント人を笑わせるのって難しいよなあということを再認識させられました。



『セキレイ~Pure Engagement~』『黒執事II』『デジモンクロスウォーズ』辺りは続きものだったりするのでスルー。
一通り観た中でベスト3を挙げるとすると『RAINBOW』『ハートキャッチプリキュア!』『SDガンダム戦国伝』というところでしょうか。
ってまあそれは半分冗談だけど、正直今期は「コレは!」ってな作品が少なかった。
その代わりこれはダメだろってな作品もあまり無い。70点~50点くらいの間にどの作品も収まる感じ。

そんな中でも私の一押しは『世紀末オカルト学園』、3作目にしてようやくアニメノチカラを見せてもらった気がする。アニメノチカラ枠は終了らしいけど。
次いで続きものの『ストライクウィッチーズ2』と『戦国BASARA』は人気作の続編という事でさすがの安定感。
『アマガミSS』『学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD』『屍鬼』は色々惜しい感じ。後はまあ団子状態でお好みの作品があれば、という感じ。

正直、あまり観るべき作品が多いとは言えないけど、人はアニメのみに生きるにあらず。こういうときは他の趣味に時間を割くなり過去の作品を観たりするのもいいんじゃないかしらね。とりあえず私はいい加減録り溜めた『仮面ライダーW』を観たいと思います。

2010年07月29日

『竜巻少女 ~トルネードガール~』とか『ひとりぼっちの王様とサイドスローのお姫様2』とか『大正野球娘。4』とか

一月ぶりの更新、月刊女子野球のコーナーです(いや月刊とか無理だから)。

竜巻少女~トルネードガール~

twitterで「女子野球」「女子プロ野球」を含むツイートをチェックするようにしてるんですが、そのおかげで発見。
朝日小学生新聞に7月1日から連載中の野球小説です。
作者は児童文学作家の風野潮さん。挿絵はなんと『プリンセスナイン』コミック版を担当されたたかみね駆さん。twitterをきっかけにたかみねさんが挿絵を担当することになったとのこと。twitterすげー。

市の図書館に朝日小学生新聞があったので今までの掲載分をまとめ読みしてきました。
へっぽこ少年野球チームに剛速球を投げる少女・夏本理央が転校してくるという話。
『竜巻少女』というタイトルからトルネード投法で投げるんだろうと思ってたけど、それ以上に理央が竜巻みたいに周囲を騒動に巻き込むところから来てるのかな。
まだ序盤だけど、ヒロインの理央はもちろんのこと、理央の隣に住むちょっと弱気なへっぽこピッチャー優介や、理央の速球に惚れこむキャッチャーの大輔など他のキャラもなかなか魅力的。少年野球なので他にも女子がいるのもポイント。しかも男の娘までいるし!
今後の展開にも期待です。しばらくしたらまた図書館に読みに行こう。
twitterの風野さんのツイートによると単行本化は確定では無いみたいだけど、是非してほしいなあ。でも単行本化してもたかみねさんの挿絵が全部収録されることは無いだろうから、図書館で全話コピーしておいた方がいいかもしれん(あ、朝日小学生新聞をまとめて譲ってくれる方がいれば大歓迎です)。

たかみねさんといえばtwitterで『プリンセスナイン』制作当時のことをつぶやいていらしたのでまとめさせてもらいました。
Togetter - 「『プリンセスナイン』制作当時の裏話」
まさか今になって『プリナイ』の裏話的な話を聴く事ができるとは。twitterすげー。
カトゆー家断絶で紹介してもらったら1日で500view超えてそれもびっくり。カトゆーさんすげー。
やっぱりセルフリメイクは期待せざるを得ないよなあ。

ひとりぼっちの王様とサイドスローのお姫様2

ふらりと立ち寄った書店で発見。前作が綺麗に終わっていたのでまさか続きが出るとは思わなかった。出ればいいなーとは思ってたけど。
(前作の感想はこちら。→『ひとりぼっちの王様とサイドスローのお姫様』: nokotsudo BLOG
今回の主役はもうひとりの女子選手・石橋蘭。友情と恋、チームと兄との板挟みになる彼女の葛藤がストーリーの中心となってます。
21世紀枠を狙って春の甲子園出場を目指す高校野球ものって多分過去に無いよね。さすが。
試合の描写も変わらず濃厚で、今回も500ページ超の半分を試合に費やしています。
最終回、蘭がバスター打法を決めるシーンは柊まなさんも言ってるように非常に燃えるシーン。だからこそそのあとの落差が凄まじいんだけども。
蘭がバスター決めたシーンは『若草野球部狂想曲』を思い出したなあ。前作の感想でも『若草野球部狂想曲』を挙げたけど、やっぱりイメージがかぶるとこあるよね。蘭→亜希(バスター打法、内野手、バットで殴る)、綾音→真由美(横手/下手投げの魔法使い)、巧也→光児(怪物級選手で捕手)とキャラ配置も似てるし。
そしてあのラスト。いや、あの結末はアリだと思うんだけど、それは続きがあってこそ。「レイニー止めかよ!」ってな終わり方なので、柏葉さんにはなるべく早急に続きをお願いしたい。

大正野球娘。いろいろ

まずは原作4巻。発売からちょっと間が空いちゃったけど感想をさらっと。
アーミナ女学校との試合になるかと思いきや今回は月映姉妹に訪れた大事件と特訓が中心。あ、もちろんお約束の料理・食事ネタもあり。
アニメ放送後のせいか、無責任シリーズかよってくらいアニメの影響を受けまくってます。巴がおバカキャラを目指したり、晶子さんが小物になってたり。
原作は原作で魅力的だったのであえてアニメに擦り寄らなくても良かったとは思うけど、これはこれでありかな。胡蝶を俊足にしちゃう辺りはやり過ぎな気もするけど。
そしてわれらが高原伴睦大復活。アニメが無かったら絶対出番無かっただろ、お前。ウザさもアニメ版のまんまです。
各キャラとも見せ場があったけど、一番は何と言っても雪。仲間のために自分自身を躊躇無く賭ける雪の熱さに惚れます。しかも今回は兄に甘える妹属性まで見せる無敵っぷり。え、ひょっとして雪って天使なんじゃね?
次回でラストになるかもとの事。残念だけど、終わるならば大団円で締めてほしいところ。と、その前に特典小説をまとめた短編集とか出しません?

伊藤伸平さんのコミック版4巻も近日発売。巻を重ねるごとにおもしろくなってます。絵柄で敬遠している人もいると思うのだけど、掛け値無しにおもしろいのでまだ読んでない、という人は是非。

よねやませつこさんによるwebコミック・帝都たこ焼き娘。が最終回を迎えました。
単行本化も予定されてるようです。単行本が出ると読めなくなるかもしれないので未読の方はこれを機に一気に読んじゃいましょう。
また、2010年4月7日に行われた大正野球娘。への想いを語らナイトの格闘司書さんのレポートも完結してます。池端監督やスタッフ・キャストの方々の興味深い話が色々読めますのでこちらも是非。