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2010年02月16日

『D×H』とか『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』とか

女子野球ネタを色々。

◆D×H

Amazon先生にオススメされて購入。Amazon先生には俺の趣味・嗜好をすべて把握されているな…。
まったくノーマークだったんだけど、何だコレ、おもしろいんだけど!

主人公・風間大地は名門校の四番打者で甲子園でもホームランを打ったほどの選手だったが怪我で肩を痛め野球を引退、田舎の高校に転校してきた。
そんな大地に勝負を挑む野球部の部長・空野ハルカ。彼女は自分が勝ったら野球部に入部するように大地に迫る。

ヒロインのハルカは愛すべき直情バカ。暴走する事もあるけど自分の気持ちに素直で、野球と大地への好意もストレートで可愛い。
大地の方も、野球を辞めて転校してきた割には鬱屈もしておらず、ハルカに巻き込まれて始めた野球を楽しんでる。
なんか登場人物の言動が変に捻くれて無くて、自分の気持ちに素直に行動しているのが、読んでて凄く気持ちいいんだよなー。


「パンツじゃないから恥ずかしくないもん」とか「はいてない」という言葉が思い浮かびます。
ちみっこがユニフォームの上だけ着て下はスパッツのみとは、この発想は無かった! 萌えるんですけど!


大地の従妹で捕手の風間来音、現役女子プロ野球選手・星野飛鳥の二人の女性キャラも非常に魅力的。来音は太眉、飛鳥はアンダースローと私のツボをピンポイントに突いてくる辺りがニクい。

タイトルの『D×H』は指名打者のDHと大地とハルカの頭文字から。
肩を壊して投げられなくなっても打撃には問題無いなら左投げの一塁手に転向が現実的な選択肢だと思うのだけど、それを指摘するのは野暮ってもんかな?
作者が新潟出身なのもさりげに親近感。表紙カバーを外すと見られるおまけマンガにも新潟ネタあったし。
まったくノーマークの作品だったけど、これはかなりの当たりかも。今後の展開が楽しみすぎる。

◆もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら

女子野球ものではなく、女子マネージャもの。前から気になっていて買おうかどうか迷ってたんだけど、本屋で挿絵を見て速攻購入。
高校野球部の女子マネージャーが企業の経営術を用いて文字通り野球部を“マネジメント”していく話。
ドラッガーの『マネジメント』は勿論読んでないし、経営学に関しても門外漢なので、野球好き、ラノベ好きとしての視点で読んだけれど、なかなかおもしろかった。
私のような素人でも“マネジメント”というものがどういうものか何となく分かったので、経営学の入門書としてもいいんじゃないでしょうか。
小説としてみると文章があまり上手く無いので物足りない部分もある。主人公のみなみや親友の夕紀はなかなかいいキャラクターではあるんだけど、もっと魅力を引き出せたんじゃないかなと思う。
まあやり過ぎると萌えオタしか楽しめなくなるのでこれくらいでいいのかもしれないけど。
個人的にはボビーがコレを読んでどんな感想を抱くか聞いてみたいなー。

◆(現実の)女子野球の今

真っ直ぐ、前を――:高校進学を控えた、女子中学生球児たちに!
長谷川晶一さんが女子野球の名門・花咲徳栄高校女子硬式野球部を取材した記事が『中学野球小僧』に6ページにわたって掲載されています。
驚いたのは、高校に入って女子野球部があったから、と言う理由で入部した選手が何人もいる事。高校の女子野球部の選手って野球がやりた一心で親元を離れ寮生活をしてでも野球をしたい、って娘ばかりだと思ってたので、こういうある意味気楽な理由で入部する娘たちがいるというのは意外でした。
もちろん、これは非常にいい事だと思う。女子野球が特別なものから当たり前のものに変わっていっているということだから。少しづつだけど女子野球の裾野は広がっているのです。

asahi.com:大崎のスーパー野球少女/中学県選抜に-マイタウン宮城
ついでにこちらのニュースも紹介。県代表ってのはすごいね。

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