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2007年09月14日

『Lの季節』をウン年ぶりにやってみた

放置していた『第3次α』を最初からやり直していたんだけど、予想通り14話くらいで小隊編成が嫌になって投げ出してしまった。

そんなわけで、何か手軽にやれるゲームはないかと思ってゲームの棚を漁って引っ張り出したのは『Lの季節』。

最近、携帯アプリに移植されたり、発売から8年の歳月を経て『Lの季節2』の制作が発表されたりと、突如新たな展開が始まり驚きを隠せないわけだが。
好きなゲームではあるのだが、さすがにもう何年もやっていなかった。『2』の予習代わりにやっておくのもいいだろうと、ウン年ぶりにプレイ。

PS1のメモリカードに残っていたセーブデータをロードすると、普通にルート達成率100%になっていて我ながら苦笑。総プレイ時間は48時間。うーむ、若かったなー、俺。

現実界ルートで天羽さん狙いでスタート。
何も考えずに優柔不断なラブコメの主人公的選択肢を選んでいたら、当然のようにバッドエンド。
仕方ないので攻略サイトをチェックして、なんとか天羽さんのハッピーエンドに到達。やれやれ。

久しぶりにやったけど、やっぱりいいゲームだな。
ギャルゲーの定番ともいえるファンタジー要素入りの学園ものではあるのだが、幻想界ルートはともかく現実界ルートのストーリーは最近のエロゲやラノベに比べればきわめて地味。また、1ルート辺りのボリュームも決して多くない(分岐はやたら多いが)。
ただ、作品全体に流れる雰囲気というか空気が素晴らしい。特に、夕暮れの放課後の印象深さは『トゥルーラブストーリー2』と双璧。
こういう独特の雰囲気を持ったゲームって、最近は無いよな。最近のギャルゲーやエロゲーが失ったものは、ゲーム性だけでは無いのだ、多分。

『Lの季節』にはノベルゲームでありながらシステムもなかなか独特。
ノベルゲームなのに三人称だったり。
通常の選択肢以外に、キャラクターの言動に(プレイヤーが)口出しすることによって展開に変化があったり。
ルート分岐を表示できるゲームは他にもあるけれど、それが立体の3D表示でやたらと複雑に入り組んでいたり。
ファーストプレイではメインヒロインが死んでしまうバッドエンドにしか辿りつけなかったり。
などなど。ゲームとして生かしきれていなかったりもするんだけど、こういう不完全というか尖がった部分のあるゲームが好きなんだよね、私。

キャラクターデザインはぽよよんろっく渡辺明夫さん。最近の萌えぷに絵も嫌いじゃないが、『Lの季節』や『ずっといっしょ』の感じも好き。
渡辺さんが作画も担当したオープニングムービーはPSギャルゲーの中でも3本の指に入ると個人的には思っている(残り二つは『ドキプリ』と『キャプテン・ラヴ』な)。小松未歩の主題歌も作品にマッチしていて素晴らしい。

『2』が出る前に、幻想界ルートも1回くらいやっておきたいところ。
最後に、2chの『Lの季節』スレにUPされていた、盛プロデューサーの『2』に対するを抜粋しておこう。

>それならもう一度思い出を振り返ってもらえばいいんじゃないかと。
>あの懐かしさをもう一度体験してもらえばいいんじゃないかと。
>「あの放課後をもう一度作りたい」これは『2』の製作時に、スタッフに言った台詞です。
>秋の日の夕暮れ、片想いの女の子と、放課後の廊下を歩いた、あの思い出が帰ってきます。

期待してます。

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