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2007年06月14日

アニメ雑感 07年3月~6月編

前に書いてから大分間が空いちゃいましたが、ここ4ヶ月ほどの間に観たアニメの感想をば。
とりあえず今回はDVDやGyaOで観たタイトル中心につらつらと。今春からの新作の感想はまた今度。

●ガン×ソード #1~#22
GyaOで一挙放送してたので観たのだけど、なかなかおもしろい。
今風にした『ザブングル』と言えなくも無い。それ以外にも色んな作品のパロディと言うかオマージュが組み込まれている。
作画のクオリティも高いし、声優陣も好演している。
谷口監督や脚本の倉田英之あたりのテイストが鼻につくとかでなければ楽しめるんじゃないかな。
ただロボットものとしては微妙っつーか、ロボットものである必要性に乏しいのが勿体無い。
バンのデザインは『ダイソード』のパクリだと思うのだが、どうか。

●機動戦士Zガンダム A New Translation
世間の評判はいろいろとアレな感じな新約ゼータ。
まあ、文句つけてる人の言い分はいちいちもっともだとは思う。私としてはつぎはぎの作画もキャストの改変も気にならなかったけども。むしろキャストは変えないとだめだろーあれは。
むしろ今作が悪いんじゃなくて、ゼータって作品自体が色々問題だらけだったってだけだと思うんだが、どうか。

結局、TVシリーズと今回の『新約』の違いというのは、カミーユのそばにファという抱きしめられる女性がいたということなんじゃないかと個人的には思う。
富野監督が『ブレン』『∀』『キングゲイナー』という3作を経たからこそあのエンディングを描くことができた、という気がするなー。

●銀牙伝説ウィード #3~#22
正直、今一番楽しみにしているアニメ。
高橋よしひろのコミックのアニメ化。
“犬”と書いて“おとこ”と読むような原作の熱いドラマの魅力をよく引き出している。
原作で30巻にもわたる法玄編を26話でまとめようとしているので端折られたキャラやエピソードも多いんだけど、今のところ上手くまとめてると思う。大輔や先生といった旧作から登場していた人間キャラが出てこないのはちょっと寂しいけど。
あと、怒髪天の歌うOP・ED・挿入歌も、宮内さんが歌っていた旧作のOP・EDに劣らず熱い。

いよいよ物語も佳境。最後まで熱い犬(おとこ)達のドラマを見守りたいと思う。

●灼眼のシャナ #1~#9(視聴中止)
電撃文庫の人気作のアニメ化。
悪くないとは思うんだけど、褒めるほどでも…。
1巻と2巻のストーリを混ぜたのは明らかに改悪だし、原作と比べてもキャラデザは魅力に乏しいし、戦闘シーンは迫力不足。
シャナのCV、釘宮は悪くないんだけど、ちょっと可愛過ぎるかな。

観続けるほどではないので、切り。

●ストロベリーパニック! #3~#5(視聴中止)
ごめん、俺が悪かった。いくら駄菓子とはいえさすがにつらいわ、この出来だと。
つーわけで切り。
田中芳樹風に言うと「彼は萌えアニメを観終わった後、自分が萌えアニメを嫌っていたことを思い出し、少し不機嫌になる」ってな感じ。ってなんだそりゃ。

●ゼロの使い魔 #5~#12
ラノベのアニメ化。原作は1巻だけ読了。
キャラ重視のライトファンタジーと割り切って観たので、意外とおもしろかった。ファミレスのランチが意外と美味かった、みたいな。
釘宮理恵はシャナよりこっちのがいいかな。気が付けばツンデレ声優になってるな釘宮。俺の中ではいまだにりぜるなんだが。

●鉄人28号(2004年版)
故・横山光輝御大の永遠の名作が鬼才・今川泰宏監督の手により4度目のアニメ化(注・『FX』含む)。
これも放送当時、最初の数話だけ観たんだけどそれっきりになってたんだよな。

少年探偵の活躍する勧善懲悪のヒーローものだった原作と違い、今作は昭和30年代の日本の世相を描きつつ、いまだ戦争という時代の闇に囚われているものたちの悲哀を描いた重厚な人間ドラマとなっている。
はっきり言って、これ観とかないとアニメファン失格だろってくらいの名作。重めの話が多いけれど、是非
多くの人に観てほしいと思う。

●ハチミツとクローバー #3~#16
山田さん、いじらしい…。もーなんで真山みたいなヤツ好きになるかなあ。
なんかこう、それぞれの気持ちが少しずつすれちがって…、みたいな感じが切ないなー。

なんつーか、キチンとつくられてちゃんとおもしろいんだけど、この手の女性向けコミックってなんかむず痒くなってくるんだよねー。『りぼん』とかならかえって平気なんだけど。
この感じで、あと10話、『II』を含めると更に続くと思うと、ちょっと億劫かなあ。観続けるとは思うんだけど。

●ローゼンメイデン
命持つ人形たちが戦ったり紅茶を飲みながら人形劇を観たりする話。
原作は未完ながら、13話で上手くまとめたと思う。個人的には翠星石と蒼星石の絆と葛藤とかもうちょっと描いて欲しい気もしたが、1クールじゃ尺が足りねーか。
ALI-PROJECTがオープニングってのも安直ではあるが、確かに合ってるわな。
良作ではあると思うが、なんか80点狙って80点取りました、てな感じが勿体無い感じ。

続編の『トロイメント』も観たいんだが、なんかレンタル店に置いてないんだよねえ。偶然だといいんだが。

2007年06月12日

悩惚堂本舗は(例によって)『白球少女』を応援します!

長谷川総統のブログの『マップスネクストシート』の広告画像に『白球少女』なるものを発見。
Web★ブラッドによると、『FlexComix ブラッド』の新連載らしい。作者は山崎毅宜。
以下抜粋。

天才野球少女、参上!? 前代未聞のスポーツコメディ!!
とある田舎町の高校に転校して来た少女・白石円(しらいし・つぶら)。ごく普通の女の子……を装っていた彼女は、天性の運動能力と野球センスを持ったスーパー野球少女だった!! しかし、彼女は野球が大嫌いで……!? 田舎町を舞台に展開される、ちょっぴりノスタルジックな痛快スポーツコメディ。
「野球するくらいなら死んでやる!!」

なかなか面白そうじゃないですか。野球嫌いの天才野球少女、って設定は女子野球ものだと珍しいなー。
連載スタートは6月29日より。とりあえず期待して待つとしますか。

んで、もうひとつ小ネタ。
他に何か情報が無いかと“白球少女”でググってみたら、なぜか東京都中学校演劇教育研究会のサイトがヒット。
何かと思ったら、2003年度の都大会にて『白球少女』というタイトルの作品が上演されたらしい。
気になるストーリーは、
峰神高校女子野球部が廃部!? このピンチを乗り越えるために、部員一同、一丸となって立ち上がる!……はずだったんですがネェ。
ってな感じ。
上演の写真も別ページで見られるんだけど…、なんで柔道着着てるの? 『ドカベン』の逆パターンか? どんな話かすっげー気になるぞ。
それにして、学校の部活の演劇で女子野球を題材にするなんて、最近の中学生はやるなあ。私の知らんところで、世間にじわじわと女子野球は浸透してるのかもね。

2007年06月04日

羽田健太郎さん、死去

作曲家・編曲家・ピアニストの羽田健太郎さんが亡くなった。

Yahoo!ニュース - 時事通信 - 羽田健太郎さん死去=「題名のない音楽会」司会

結構ショック。
一般には『題名のない音楽会』の司会や『ニュースステーション』でのピアノ演奏などで知られているけど、私にとってはやはり日本版『ウィザードリィ』シリーズの音楽を担当した人なんだよなー。
日本における『Wiz』って、本家に比べてシリアスでダークなファンタジー的な面が色濃いのだけど、それはモンスターデザインの末弥純さんと並んで、羽田さんの音楽の影響も大きいと思う。
当時はまだ、日本に本格的なファンタジーものがほとんどなかった時期(FC版#1の発売は87年)。そんな時代にあって、羽田健太郎の紡いだ重厚な音楽は多くのプレイヤーにとって幻想世界へのイメージを膨らませる力になったと思う。

アニメの音楽も多数手がけていたけど、一番印象に残るのはやはり『超時空要塞マクロス』。主題歌・BGMだけでなくリン・ミンメイの歌う劇中歌も印象深い。
あとは『バルディオス』とか『宝島』とか…。『ムーの白鯨』(水木アニキの歌の中でも三本の指に入るくらい好きな曲)のアレンジも羽田さんなんだなー。

惜しい方を亡くしました。
今夜は『We Love Wizardry』を聴きながら過ごそうと思います。

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って、発売されてたんだ、コレ。買わねば…。