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2007年03月31日

最後のウィンドミル ~十度目の春~

もう3日ほど過ぎちゃったけど…。

1997年3月28日にプレイステーション用ソフト『ドキドキプリティリーグ』が発売されて、ちょうど10年が経過した。
感慨深いというか何と言うか…。
このゲームと出会わなければ、いや、それ以前にゲーム発売の1年前、新聞のラジオ欄で“プリティリーグ 小野坂昌也”という記述を見つけなければ、私が女子野球に囚われることも無かったし、女子野球のサイトを立ち上げるなんてことも無かっただろう。下手するとこのサイト自体あっさり閉鎖していたかもしれない。
人生を変えた、なんて言うとちょっと大げさだけどね。

このタイミングを逃すともう書く機会もないだろうから書いてしまおう。
『ドキプリ』が発売された10年前から私が温め続けていたネタがある。
それは私が『ドキプリ』で一番好きなキャラクター、林恭子のお話。

『ドキプリ』と言えばゲーム本編よりラジオドラマの印象が強いという人が多く、私もその一人。
そのラジオドラマにおいて、恭子はもともとソフトボール部に所属していた。ところがソフトボール部は千晶と泉、たった二人の女子野球部との試合に敗れ、そのためにソフトボール部の部員は彼女を除いて全員辞めてしまう。
クラスメイトの滝沢馨から熱心に女子野球部入りを誘われていた恭子だったが、自分が辞めてしまうとソフトボール部は無くなってしまうということで悩んでいた(恭子が自身の葛藤を校長に話すシーンは、ラジオドラマの中でも屈指の名シーンだと思う)。

ところが、である。その数話後、なんの説明も無く唐突に恭子は女子野球部入りを果たしていた。
基本的に1話完結のラジオドラマ、脚本家の間での刷り合わせが上手くいってなかったのかもしれないし、シリーズの構成にコメディへの路線変更があったのかもしれない。
他にもツッコミどころの多いラジオドラマ、スルーしてもよかったのだろうが、私はどうにも納得できなかった。そしてきっと、ラジオドラマに語られていない、恭子が女子野球部に入るきっかけとなった出来事があったに違いないと考えた。
そんなわけで、私が妄想したストーリー『最後のウィンドミル』の概要が以下である。

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放課後の校舎裏、たった一人で練習する恭子。そこを訪れたのは従姉の柴田はつみ。はつみは一人で練習する恭子を揶揄しながらも彼女を気遣う。
練習を終え帰途に着く二人。そこで恭子は小学校時代の友人でライバルだった沢岸あゆみ(CV:こおろぎさとみ)と再会する。
あゆみの引っ越しのため別れることになった二人。二人の最後の試合が終わった後、いつかまた一緒に試合をすることを約束して恭子とあゆみは別れたのだった。
恭子との再会を喜び、あの日の約束を果たそうと言うあゆみ。しかし、たった一人しかいないソフトボール部では約束を果たすことができない。恭子はあいまいな返答しか返せず、そのままあゆみと別れてしまうのだった。

数日後、女子野球部の助っ人として練習試合に参加する恭子。
しかし、あゆみとのことを引きずったままの恭子は試合でミスを連発。試合も恭子のエラーで敗れてしまう。
試合後、恭子の気のないプレイを責める滝沢。滝沢の無神経な言葉に感情を爆発させた恭子はそのまま駆け去ってしまう。
恭子の態度に腹を立てた滝沢だったが、そこにはつみが現われる。彼女は恭子の苦悩と葛藤を語り、恭子の気持ちを分かろうとしなかった滝沢たちを激しく非難する。

さらに数日後。滝沢から霞ヶ浦高校のグラウンドに呼び出された恭子。
そこにはあゆみの高校のソフトボール部、そしてソフトボール部のユニフォームに身を包んだ女子野球部の面々がいた。
驚く恭子に滝沢から渡されたのは9枚の入部届。滝沢たちは恭子の苦悩を気付けなかったことを詫び、ソフトボール部のメンバーとして恭子が約束を果たす手助けをさせてほしいと頼む。
滝沢たちの友情に涙する恭子。そして自分がソフトボールと別れるきっかけを求めていたことに気付く。
そして、恭子はマウンドに上がる。友との約束を果たし、ソフトボールと決別するために。
恭子の“最後のウィンドミル”がマウンドに躍動する。
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……てな感じ。
この10年間、何度もちゃんとした形で文章にしようと思ったんだけどね。
正之さんの言葉を借りれば、私にもう少し恋の勇敢さがあれば、ってところかな。
ま、こうやって紛いなりにも形に残せたんだから、よしとしようか。

XINGがゲーム事業から撤退してから数年、もう『ドキプリ』が復活することはないかも知れない。でも…。

そんな すぐには あきらめること出来ないよ
もう 長すぎる夢から 醒めろと言うけど
あの星のキラメキは 絶対に 手に入れてみせる

なーんてね。『レッスル』だって復活したんだから、『ドキプリ』だって、ねえ?
あーいや、『ヴァリス』みたいになるのはカンベンな。
 
 
 
いつの日かきっと…

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