『才能の楽園』ファースト・インプレッション
正之さんのニューアルバム『才能の楽園』、さっそく購入しました。
才能の楽園 山本正之 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
オリジナルフルアルバムは『才能の本能』以来、4年ぶり。企画ものもいいんだけど、やっぱりオリジナルアルバムが無いとね。最近はなかなかライヴにも行けないし。
とりあえず、一通り聴いてみた感想を記しておこう。後述するように、正之さんの歌は時間を経ると感想(というより、楽曲に対する私の理解度)が変わるので、あくまで“ファースト・インプレッション”ということで。
前線旅立ち! オタズネマン
恒例となりつつあるマサユキ前線のテーマ曲。
とは言っても、やはり「なんとかマン」シリーズの一員、勇気と正義の楽曲となってます。
正之さん、また新潟に来てくださいな。待ってますから。
大嘘新選組・斬る
ダジャレ3連発はきついです。
大嘘忠臣蔵のパクリ、というのもおかしいか、セルフパロディ。
正直、歴史シリーズの中ではイマイチな印象。同じ幕末を歌った曲なら『明治維新シンフォニー』や『日本政変・雪ノサムライ』の方がカッコ良くて好きかな。
竜宮城乙姫美少女
ハカセと川瀬くんも、そろそろ行くところもお金も無くなってきたな~。
これは、曲としてはおもしろいのだけど、美少女シリーズとしてはどうなんだろ? ドラゴンズとか絡めなくてもいいし。少女の美しさを謳うのがこのシリーズのコンセプトじゃないのかなあ。
西表ヤマネコの唄
『ザ☆短編』、いや『游ぎ続けてビリジアン』の頃からナゾだったあの楽曲がついにフルバージョンでCD化!
海。砂浜。星空。原生林。熱情。肌を伝わる汗。一夜の恋。そんなイメージ。
正之さんのこういう恋歌も大好き。方向としては『熱帯夜』に近いかな。エロティック。
月夜ノ兎
『雷魚』が黄昏ならば、この曲はもちろん月夜。どちらも光と暗闇の狭間の世界。この世ならざるものと出会うところ。
影絵的と表しているけれど、幻想的、そしてどこか狂気を孕んだイメージ。
何かを思い出しそうになる。子供のときの、夢だと思っていた不思議な出来事は本当にあったことだったのかもしれない。
モンちゃんのマドロスエレジー
モンちゃんって誰かと思ったら、リクエストショーのときにいるモンキーのぬいぐるみか。
かわいいね。♪港みなとに女を待たせ~♪
そういや、モンちゃんとも何年も会ってないなー。
新型・泡沫シンドローム
前作から10年を経てつくられた“新型”
正之さんの怒りが、嘆きが、あまりに切なく、苦しい。
真夏の陽射しのようなアレンジが、また寂しい。
医者も薬も効かないなら、どうすればいいんだろ。
リハビリテーション
人間には、いのちがある。
こころが、ちからが、ある。
だから、変われるんだよ。
FORESTHILLS物語 ロイスのタップシューズ
ニューヨーク恋物語の最新作であり、二人の姉妹の物語へと繋がっていく大作。
お伽の森の街を舞台に繰り広げられる、夢、恋、出会いと別れ、そして紡がれるビリジアンの物語…。
正之さんの口タップが気持ちいいなあ…。語られる二人の姉妹の物語も心に染み入る。『鐘ノネ響キテ』を聴きたくなる。
ライヴで2回聴いて、2回とも泣いちゃったんだけど、今回も泣いちゃいました。
海 手紙 空
優しい言葉と、優しいメロディで綴られる、優しい気持ち。
この歌、聴けば聴くほど好きになっていくんだろうな、きっと。
アフロディテを海に残して
正之さんの歌、1回聴いただけではわからないことって、多い。
何度も聴いて、あるいは何年も経って、ようやく曲の深いところまで理解できる。
この曲も、ライヴで聴いたときは、正直わからなかった。今回、CDになったこの歌をじっくり何度も聴いたけど、まだ今の私には深いところまでは辿りつけない。
それでも、今の私にもわかること。
人は、生きていかなくちゃ、進んでいかなくちゃいけない、ってこと。
いつか、私の航海が、今の正之さんの力強い歌声に、辿りつくことを信じて。
逆転イッパツマン!3C
どんなに時を経て、歳を重ねても、悲しい別れを迎えても…。
正義と勇気は、変わらず生き続ける。
4年ぶりのフルアルバム、定番のシリーズものもしっかり揃ってるし、ライヴで聴いた楽曲もじっくり聴けたし、素晴らしいアルバムです。
基本的には大満足なのだけど、いくちゃんの編曲&キーボードが少なかったのはちょっと寂しい。TABASAさんには悪いけど、『アフロディテ』はいくちゃんのキーボードで聴きたかったなあ。
オケが妙に軽い印象だったのもちょっと気になる。ライヴと印象が変わっておもしろい曲も多かったのだけど。
いつも正之さんには生きる力をもらってます。今日からまた、がんばっていこう。