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2006年11月20日

PRO-WRESTLING NOAH Winter Navigation'06 新潟大会

ちょっと間が開いちゃいましたが、さらっとノア新潟大会の感想をば。

というわけで、恒例の11月の新潟でのノア興行。
2階席からまったり観ようかな、などと思っていたのだけど、妹がチケットを取ってくれたのでアリーナ席で観戦。
2枚チケットを取ってくれたので、しゃぶしゃぶくんを誘って一緒に観戦。

コバさんを応援する「Support Burning Spirit Tシャツ」を買うつもりだったのだけど、もう売り切れだったみたい。残念。
替わり、というわけではないけど、来年のカレンダーを購入。
のあのあくじは初めて当たり(=鐘を鳴らしてくれる)を引いた。サイン色紙。選べるというので秋山サンのサインをもらう。

アリーナ席で何度か観戦してはいるけど、花道側は初めてだな。やっぱりこっちの方が人気があるんだろうなー。
パンフを観たりしながら時間を潰していると突然選手コール。何事かと思ったら第0試合が始まった。
ノアも選手が増えちゃったから、こういうことしないと若手に経験積ませられないよね。実際、太田は試合出場無かったし。

0. △平柳努 - △谷口周平
  ※ 10分00秒、時間切れ引き分け

というわけで新人ふたりのシングル戦。10分では時間が足らずに引き分け。
豪に続くヘビー級として谷口には期待してるんだけど、今日の試合を観るとまだまだかな~。

1. ○井上、川畑 - 泉田、●百田
  ※ 10分16秒、前方回転エビ固めを潰して → エビ固め

ベテラン4人によるオープニング。
マサオのセコい戦法にレフェリーのマイティさんがつっこんだり、百田さんがお返しにマサオ戦法を使ってみたりと、まあ、いつも通りっちゃあいつも通りの試合。
百田さんは相変わらず元気だな~。

2. ○志賀、石森 - 佐野、●青木
  ※ 13分00秒、志賀絞め

例によって志賀のアニキが隠し持っていたクシをレフェリーに注意され、自分の髪とパートナーの石森クンのサラサラヘアーを梳かす。
アニキの人気も定着してきたなー。髪を整えてポーズを取ると歓声が挙がるし。
アニキの相変わらずぎこちない倒立エスケープに萌え。
最後もアニキが卍固め→カニ挟み→STF→志賀締めのギクシャクした流れるような連携で勝利。

この試合を裁いたのは新人の中山レフェリー。選手の動きの邪魔になったり、カウントに入るのが遅れたりとまだまだ未熟なところも見受けられた。普段何気なく見てるレフェリーの動きってのも、改めて見てみると大変だよな~。

3. 森嶋、○ヨネ - 田上、●菊地
  ※ 11分25秒、キン肉バスター → 片エビ固め

もりしーは開幕で脇腹を痛めたために包帯を巻いて登場。対する菊地さんも腰に包帯。菊地さんが万全の状態なのって随分見てない気がする。
もりしを視姦する観るのを楽しみにしてたのだけど、よほど状態が悪いのかほとんど動けず。側転ボディ観たかったのにぃ。
でも、もりしの巻いた包帯が、女性が夏に着る肩紐の無い服みたいで妙にエロかった。谷間できてるし。
動けないもりしの分もヨネが一人で頑張っていた。もりし・ヨネ組も、何だかんだ言っていいタッグになってきたなあ。
省エネモードの田上のおっさんと今の菊地さんじゃあこのチームに勝てるはずも無く。正直、菊地さんはもう厳しいんじゃないかなあ。

4. 秋山、○金丸、SUWA - ダグ、チズム、●橋
  ※ 14分42秒、後方回転エビ固め

ひとり入場に出遅れ、慌てて花道をダッシュしてくる橋。相変わらずだね、君は…。
本来のカードは秋山&金丸&SUWAvsダグ&チズム&SUWAだったのだが、そんな橋に呆れた秋山サン、SUWAと橋を入れ替えてカードを変えてしまう。戸惑う橋と外人二人。まあ秋山社長のブログによれば、事前にカードを変えてもらっていたようだけど。
試合中の橋はそんなに悪くないと思うんだ。それなりに盛り上げてたし。ただ、どうにも橋の気迫って安っぽく見えるんだよねえ。弛んで見える身体もいただけない。丸藤やKENTAのような覚悟や意識の高さを感じさせない。
このままネタ要員の中堅で終わるつもりなら止めはしないけどね。

ノア初参戦のチズムだけど、なかなかしょっぱかったです。こりゃあ、もう2度と見る機会はないかも…。

5. ○丸藤、力皇、杉浦 - バイソン、ブライアン、●エドワーズ
  ※ 18分38秒、不知火 → エビ固め

丸藤、力皇、杉浦が同じコーナーに立つのって、かなり反則気味なんですけど。負ける画が想像できない。
相変わらずバイソンはいいレスラーだよなー。いつも全力投球で気合入りまくってるし。なんでブレイクできないんだろ。やっぱ野暮ったいからかねぇ?
ROH2冠王者のブライアン・ダニエルソン。ROHでのKENTA戦では凄い試合やってたけど、ノアのリングで観るとなんだか地味ね。身体が細いのはともかく、特に凄いという動きもしてなかったなー。
個人的にはエドワーズの方が印象に残った。丸藤と見ごたえのあるスピーディな攻防をしてたし。地味ではあるが、また観てみたいと思った。

6. [ GHCタッグトーナメント1回戦 ]
  本田多聞、●潮崎豪 - ○大谷晋二郎、村上和成
  ※ 28分18秒、ドラゴンスープレックス → 片エビ固め

この試合は豪の頑張りに尽きるなあ。
中盤以降、豪が場外で捕まり続け、多聞ちゃんが助けに行こうとしても村上がレフェリーにアピールし続けてコーナーから動けず、グダグダの展開になってしまった。
大谷が観客を煽っても、試合自体がグダグダな上に、熱しにくい新潟の観客相手ということもあってさっぱり盛り上がらず。
そんな会場の雰囲気を変えたのは、豪の頑張りだった。相手の攻撃に耐え続け、怒涛の反撃。持てる技をすべて大谷にぶつけ、最後には青春の握り拳からのムーンサルト! 決まったかと思ったのだけど、やはり大谷の方が一枚上手だった。
最後はドラゴンスープレックス3連発に沈んでしまった。あとひとつ、奥の手があればなあ。でも、ホント、豪はよく頑張ったよ。

2年前にこの会場で観た、デビューしたての頃の豪の試合を、ふと思い出した。外国人選手にいたぶられ、何も出来なかった豪がこんなにも成長したんだなあと思うと感慨もひとしお。
欠場明けは身体が弛んで見えてちょっと心配していたのだけど、最近はすっかり引き締まった身体つきになった。序盤の大谷との打撃戦においても全然引けをとっていなかった。
ローリングクレイドル、ムーンサルト、逆水平チョップ、ラリアット。小橋の猿真似と揶揄されていた技も、使い続けることによってしっかり自分のものになってきた。
多聞ちゃんも言ってたけど、最近は佇まいが小橋に見えることがある。華と言うか、雰囲気があるんだよね、豪には。こればっかりは教えられて身に付くもんじゃないからなあ。
敗れはしたけど、数年後の豪がすっげー楽しみになった。豪が武道館のメインに立つ日もそう遠く無いな。

多聞ちゃんも、豪のサポートに徹していたけど、頼もしかった。
なんか多聞ってガチ幻想じゃないけど、本気を出せばすげーんだぜ、ってイメージがあるよね。少なくとも村上あたりに負ける訳無いと思える。

村上はなあ……。
前シリーズに参戦したときのグダグダっぷりから全く期待してなかったけど、今回もさっぱり。
やっていたことって言えば、レフェリーにアピールして、多聞ちゃんをコーナーに釘付けにしていたことくらい。
昔、小川直也にくっついて試合をぐちゃぐちゃにしていた頃の方がまだマシだったんじゃね?
結局、ちゃんと“プロレス”を学んで来なかったツケがここに来て回ってきたって感じ。
正直、今回のような試合を見せられるなら、もうノアのリングに上がって欲しくないな。

大谷はやっぱりいいレスラーだと思う。だけど、敢えてヒールに徹していたところが逆にいただけなかった。
基本的に大谷ってベビーフェイスだし、熱い男だってこともみんな知っている。そういうレスラーが他団体のリングだからと言って急にヒールやっても、「ああ、頑張ってヒールを演じてるなー」としか思えない。
昔と違い、ファンもプロレスの裏側を分かっている(もしくは分かった気になっている)。ヒールのレスラーも、ヒールという役割を演じているということを知ってしまっている。大谷みたいなレスラーが急にヒールを演じても、かえって乗れないんだよねー。現在のプロレスにおいて、ヒールを演じるというのはなかなか難しいことなのだ。
そう考えると、獣神様はやっぱすごいんだよなーとも思う。
大谷も、次に参戦するときは、もっと彼の熱い部分を存分に発揮できるようなシチュエーションで参戦して欲しいものだ。


今回は写真は1枚だけ。がんばれ、豪!

7. 斎藤、KENTA、●マルビン - 三沢、小川、○鼓太郎
  ※ 20分52秒、ブルーデスティニー → 片エビ固め

メインなんだけど、普段通りのノアの6人タッグ。
いつも通りシャチョーはほとんど出ないし。
最後もブルーデスティニーであっさり決まっちゃったなあ。
そういや最近、普通に斎藤さんとKENTAが組んでるな。マサオと組むよりはいいんだけど、別に斎藤・KENTA組でベルトを狙うとかそういう発展性が感じれれないのがなんともやるせない。
 
 
 
今回の新潟大会は正直、イマイチと評せざるを得ない。
地方だから手を抜いている、そう言われても今日の内容じゃ反論できんだろう。
豪の頑張りが無ければどうなってたことか…。
こういうとき、やはり小橋の不在について考えてしまう。
小橋がいれば、例え今日と同じような内容の興行だったとしても、メインのリングに小橋が立ち、最後に四方に礼をする姿を見れば満足できたと思う。
別に私がコバオタだからってだけじゃない。小橋が、どんな時でも全力で試合し、観に来てくれたファンにプロレスの凄さを、おもしろさを伝えようとしていることをみんなが分かっていたからだと思う。
誰かに小橋の替わりになれとは言わないし、小橋の替わりになれるとも思わない。しかし、小橋のような気持ちでリングに立つことはできると思う。
これからノアを背負っていく若きレスラーたちに、小橋の魂がしっかりと受け継がれていくことを切に願う。
 
 
 
って、いつものことながら、全然さらっとじゃねーな。

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