« 北海道日本ハムファイターズ、パ・リーグ制覇! | メイン | BBH2開幕! »

2006年10月31日

北海道日本ハムファイターズ、日本一!

遅ればせながら…。

北海道日本ハムファイターズ、そしてファイターズのファンのみなさん、44年ぶりの日本一おめでとうございます。
私はほとんど試合を観られなかったけど、パ・リーグの代表に相応しい、そして日本一に相応しい、見事な試合振りだったと思う。
マリーンズと同様、長年低迷しリーグのお荷物と呼ばれたファイターズのリーグ制覇、日本一は非常に喜ばしい。
昨年のマリーンズ、今年のファイターズの躍進で、パ・リーグは新たな時代を迎えたといえるんじゃないかな。

敗れたドラゴンズ。
投手は抑えてるのに打線が拙攻を繰り返し残塁の山。なんとも親近感を覚える戦いぶりだった。それなんてロッテ野球?
個々の選手の力はドラゴンズの方がファイターズより上だったかもしれないが、結果として敗れたのだからやはりファイターズのチームとしての力がドラゴンズを上回っていたということだろう。
そういや、ドラゴンズも川相さんの引退シリーズだったんだよな…。立浪が引退宣言すれば日本一になれたかもしれないのに。

これで日本シリーズは4年連続でパ・リーグの勝利。改めてパ・リーグの実力を世に知らしめる結果となった。ちょっと前までよくいた「セ・リーグの方がパ・リーグよりレベルが高い」などと言っていた奴らはどこ言ったんだろーねー。今となってはデーブ大久保くらいか?
とは言え、セ・パにそれほど実力差があるとも思わない。パ・リーグの優勝チームが4年連続で日本一になっているのは、2003年のホークスは別として、やはりプレーオフの影響も大きいと思う。
もちろん、「試合感」などという浅薄な理由じゃないよ。プレーオフという短期決戦を勝ち抜いてきたチームがパ・リーグの代表チームとなっているということ。
過去の日本シリーズの歴史を紐解いてみると、シーズンを圧倒的な力で勝ち進んできたチームが日本シリーズで無様と言える敗戦をした例は少なくない。近年でもプレーオフ実施前の01年の(大阪近鉄)バファローズ、02年のライオンズが実力を出し切れないままシリーズで敗れている。
また、一昨年のライオンズ、昨年のマリーンズともレギュラーシーズンは2位だったがプレーオフを制してリーグ優勝、日本一を果たしている。レギュラーシーズンで1位を取ることとプレーオフで勝ち残ることでは、必要とされるものには大きな違いがあるのである。
去年や今年、しつこい程ほど(まるで実力で勝ったのではないと言わんばかりに)言われた「勢い」はもちろんそうだし、チームや主力選手の「調子」、あるいはレギュラーシーズンとは違う短期決戦における「戦術」や「采配」など様々な要因があるが、要するにプレーオフを勝ち抜いてきたチームは他のチームより短期決戦における「強さ」があったチームだということだ。このことが日本シリーズの勝敗にも大きく影響を与えたのだと思う。
来シーズンからはセ・パ両リーグともプレーオフを実施することになる。プレーオフ制度の是非はここでは語らないが、両リーグの代表が実力を遺憾なく発揮するような、よりレベルの高い日本シリーズが行われる可能性が高まったという点は素直に喜びたい。
その舞台にマリーンズの選手たちが立っていることを願ってはいるが、さてさて…。

せっかくなので新庄についても語っておこうか。
引退の花道を日本一で飾るというのはちょっと出来すぎな気もするけど、お見事でした。ま、去年の初様の二番煎じだと全マリーンズ人が思っているわけだけど。
正直、以前は新庄って好きな選手じゃなかった。だから、新庄が日本球界に復帰するとき、マリーンズが獲得に失敗しても「別に新庄いらね」としか思わなかった。
まあ、ファイターズ入団が決まったときの新庄の「これからはパ・リーグです」という言葉はとても嬉しかったのだけれども。
ファイターズ入りしてから、新庄はあの手この手で話題をつくり、ファンの注目を集めてきた。そしてそれは、ファイターズ、しいてはパ・リーグ自体を盛り上げることにも繋がった。
最初の頃は幾分冷ややかな眼で見ていた私だったが、新庄のインタビューでの発言などに触れるにつれて、新庄について知らなかった部分が見えてきた。
どんなにおちゃらけているように見えても、野球に対しては真摯に取り組んでいること。実はナイーヴな性格で、周囲にも気を遣うこと。何より、ファンを大切にすること。
新庄ばかり注目を集めることで、ファイターズの他の選手との不和が生じるのではないかと心配したときもあったが、杞憂だったようだ。チームメイトは新庄のそんな為人をよくわかっていたのだろうし、だからこそ日本シリーズで監督より先の胴上げされることにもなったのだろう。
これからあんな選手は出てこないだろうし、もうプレイが観られないのは寂しいが、これからも新庄には彼らしい生き方を続けていってほしいと思う。個人的にはファイターズやプロ野球にこれからも関わっていってほしいとは思うんだけどね。

さて、見事日本一に輝いたファイターズだが、新庄が引退し、ヒルマン監督にメジャーからのオファーが来て、小笠原、岡島がFAで抜けるかもしれないという状況になってしまった。
ボビーが契約で揉め、チームリーダーの初様が引退、小坂、スンヨプが抜けた去年のマリーンズと似たような状況となってしまった。戦力的にはもっと厳しいかもしれない。
昨年、選手、監督、スタッフ、フロント、ファンが一体となり、あんなにも素晴らしいチームとなったマリーンズが、今年は何もかもが上手く噛み合わず、低迷する結果となってしまった。
良いチームとなることは難しいが、良いチームであり続けることは更に難しい。
ファイターズの活躍で元気の無かったという北海道も大いに盛り上がった。ファイターズにはそんなファンを裏切るようなことだけはしないでほしいと切に願う。

まだアジアシリーズや日米野球が残っているとは言え、ほぼ今シーズンは終了。
長いオフシーズンが始まり、野球を観られなくなるのはやはり少々寂しいな。
今年は大物選手が多くFA宣言するなど、いつもにましてストーブリーグが騒がしいが、わがマリーンズも来季に向けてしっかりと陣容を整えてほしいと思う。
来年の今頃は、勝利の美酒を呑めるように、ね。

トラックバックURL

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.nokotsudo.com/cgi/mt/mt-tb.cgi/220

コメントする