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2006年07月23日

僕はギャルゲーに恋をした

かつて、私はギャルゲーマーだった。

ギャルゲーに狂っていた、と言ってもいいかもしれない。
引きこもり気味の大学生だったので時間はたっぷりあった。
当時はパソコンを持ってなかったし、野球やプロレスも今ほどハマっていたわけではなかった。娯楽といえばゲームとアニメだった。
寝食を忘れて、とまでは言わないが、寝食以外はギャルゲーあとはスパロボとアニメ、といった感じだった。
ギャルゲーだけで年に十数本やっていた。しかも基本的に全キャラ攻略。『トゥルーラブストーリー』や『プリズムコート』など、気に入ったゲームは同一キャラでも複数回クリアしていたほどだ。
何が私をそこまで駆り立てていたのだろうと今となっては思う。まあ多分に現実逃避は含まれていたのだろうけど。
1本のゲームを一通りクリアすると、近所や秋葉原の中古ゲームショップを巡って、評判や直感に従ってギャルゲーを買う。それを繰り返していた。

時期的に言うと97年~2001年くらいだろうか。
1995年の『ときめきメモリアル』PS版の爆発的大ヒットの後、雨後の筍のように数多くのギャルゲーが発売された。
ゲーム業界自体もまだまだバブル期だった。ゲームとは無縁だったソフト開発メーカーや音楽メーカーなどがゲーム業界に参入し、ギャルゲーを制作していた。
その多くはクソゲーであったが、中にはキラリと光るような良作・佳作、あるいは突き抜けたセンスの奇作・怪作があった。
現在、ギャルゲー・エロゲーのほとんどはテキストを読み進めて選択肢を選んでいくだけのノベル系アドベンチャーゲームだが、当時は違った。
『ときメモ』の影響でやはり恋愛育成シミュレーションが多く、『プリンセスメーカー』や『卒業』の流れを汲む育成シミュレーション、『同級生』以来の移動・遭遇型アドベンチャーゲームも多かった。
当時は、例えギャルゲーでもゲーム性は無くてはならないものだと考えられており(出来の良し悪しはともかく)、選択肢を選んでいくだけのノベル系ADVは「紙芝居」だの「ゲームじゃない」などと酷評されることも多かった。
ちなみに『To Heart』が97年、『Kanon』が99年の発売。ギャルゲー・エロゲーの主流がノベル系ADVとなるのはもう少し後のこととなる。

ギャルゲーバブルは98年の『センチメンタルグラフィティ』の発売で頂点を迎え、99年の『ときめきメモリアル2』で終焉を迎えたと言っていいだろう。
その後もギャルゲーは発売され続けたが、売り上げは伸び悩み、ギャルゲーを制作していたメーカーの多くは潰れたり、ゲーム事業から撤退してしまった。
いまだにコンシューマからギャルゲーを出し続けているメーカーもあるにはあるが、ほとんどPCからの移植ばかり、数少ないオリジナルタイトルもノベル系ADVばかりとなってしまった。
PS・SSのギャルゲー繚乱期を経てきた者としては寂しい限りだ。

ノベル系ADVなんてゲームとしては、ぶっちゃけ『火吹山』から全く進歩していない。フラグを紙と鉛筆で管理しなくていいというだけだ。
別にノベル系ADVを否定するわけではない。私も好きな作品はいくつもあるし、小説ともアニメと違う物語媒体として認めてはいる。
ただ、それだけじゃあダメな人もいるのだ。私のように。
当時、ギャルゲーをプレイしていた人々の多くは、PCエロゲーに流れたか、ギャルゲー自体を“卒業”してしまったのだろう。
“卒業”してしまった人のうち、社会人になったり結婚したりでゲーム自体をやらなくなってしまった人、他の娯楽に興味が移ってしまった人はもちろん多かろうが、ノベル系ADVしか発売されない昨今のギャルゲーの状況に嫌気がさして止めてしまった人も多いのではないかと思う。

正直、私もギャルゲーだけでなくゲーム自体をやらなくなっていたし、たまにやったとしても以前ほどやりこんだりはしなく(出来なく)なった。
このままギャルゲーは“卒業”してしまうのかな、などと漠然と考えていたのだが…。
ここ最近、2chのギャルゲ板を眺めたり、YouTube (マイナー)ギャルゲーOP まとめっぽいものを作成したりしているうちに、郷愁とともにかつての情熱の残滓が湧き上がってきた。

そんな折、見つけたのが『ねおっとの仮部屋』。
PS・SSの旧世代ギャルゲーの話題が中心のブログで、同じく最近のギャルゲー・エロゲーに乗れない旧世代ギャルゲーマーとしては共感し、感心することしきり。「ゲーム性と効率性の間に揺れるヲタクたち」などは私が上で触れたようなゲーム業界とギャルゲーマーの現状について鋭く突いている。
私もそれなりにギャルゲーはやったと思うけど、ねおっとさんの足元にも及ばんなあ。

しかし、「メモ・ギャルゲーの殿堂」などで挙げられているゲーム、結構やり逃している。
よりによって『みつめてナイト』やってないし、『お嬢様特急』、『プリズマティカリゼーション』、『続初恋物語~修学旅行~』、『リトルラバーズシーソーゲーム』あたりも当時、何度も買おうか迷ったのだが結局未プレイのまま。
今となってはほとんどのソフトが中古ショップやweb通販で1000円以下で購入できてしまうのだから、時流に乗ることなど考えなければ、いい時代になったと言えるかもしれない。
この辺りの未プレイのギャルゲーに加えて、『星の丘学園物語』や『ネクストキング』など、購入時期が遅かったためにほとんどプレイしていないゲームをやり直せば、あと10年は戦える気がする。

……まだ、ギャルゲーを“卒業”するには早過ぎるな。

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