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2006年05月24日

ブルドッギング・ヘッドロック

テリーマンの得意技と言えば、スピニング・トー・ホールド、テキサス・クローバー・ホールド、そしてカーフ・ブランディングである。
こんなことは肉マニアの間では基礎の基礎、常識の範疇であろう。

さて、テリーが披露したカーフ・ブランディング、和名・仔牛の焼印押しが実は2種類あったことを知っていればなかなかの肉マニアと言える。
最初に公開したタイプは相手をヘッドロックで捕らえ、そのままジャンプして肘を叩きつけるように落とす形。アメリカタッグ編で用いたのがこちらで、この技は普通ブルドッギング・ヘッドロックと呼ばれている。
もうひとつのタイプは相手の後頭部に膝を当て、マットに顔面を叩きつける形で、これが本来のカーフ・ブランディング。王位争奪編でキング・ザ・100tを破ったのがこちらである。

高角度前方回転エビ固め(メキシコで言うウラカン・ラナ)をメキシカン・ローリング・クラッチ・ホールドと呼んだり、リバース・パロ・スペシャルをパロ・スペシャルと称したりするいい加減なゆでたまごのこと、初期型のカーフ・ブランディングがブルドッギング・ヘッドロックだったのもゆでたまごの勘違い、というのが通説で私も同感ではあるのだが、どれほど似ているわけでもない二つの技をどうして混同してしまったのかという疑問が残る。

そもそもブルドッギングってなんだ? と思い調べてみるとこんなページを見つけた。
インディアンとカウボーイの祭り、ペンデルトン・ラウンドアップ
大きな角のある牛に、カウボーイが馬から飛び移り、角を持って地面にねじ伏せる「ブルドッギング」というそのままズバリの競技があるのだという。
これって我々がイメージするカーフ・ブランディングそのものではないか。
カーフ・ブランディング、仔牛の焼印押しというネーミングも素晴らしいが、例えば“テキサス・ブルドッギング”といった技名の方がよりイメージに近い。
どちらにせよ、カーフ・ブランディングもブルドッキング・ヘッドロックも牛を相手にするテキサスのカウボーイを元にした技。この件ばかりは勘違いしたとしてもゆでたまごを責められないだろう。

ところで、調べていて気付いたのだが、ブルドッキングじゃなくてブルドッングなんですな。このエントリではいけしゃあしゃあとブルドッギングと表記してますが、私もずっとブルドッキングだと思っていた。
考えてみればブルドッキングなんて単語はない。どういう意味だ? 牛が合体するのか?
世の人々もそうらしく、ググってみたら、

ブルドッキング・ヘッドロック の検索結果のうち 日本語のページ 約 995 件
ブルドッギング・ヘッドロック の検索結果のうち 日本語のページ 約 134 件

とブルドッキングの方が圧倒的に多かった。ラッシャーさんあたりに「ブルドッギングヘッドロックを正しく呼称する会」の会長に就任して欲しいもんである。

もうひとつ。現役レスラーでカーフ・ブランディングの使い手といえばNOAHの秋山準と新日本の天山広吉だろう(天山は最近も使っているのか知らないが)。
しかし、秋山はともかく、天山は使っちゃダメだろ、この技。お前、牛じゃん! 焼印押される側じゃん! とずっと思っていたのは私だけだろうか? 牛なんだから君は超人十字架落としでも使ってなさい(ここでハリケーンミキサーって言わない辺りが、いかにも私はマニアですーって言ってるみたいで嫌味ね)。



このテキスト、大分前に書いたものなんだけどお蔵入りしていた。
死蔵するのも勿体無いのでとりあえずアップするけど、何が言いたかったのかしらね、我ながら。書いてるときはノリノリだった気もするんだが。

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