天才の真骨頂!
地上波中継が待ちきれなくて例によってネット中継で1・22武道館大会のセミファイナル、KENTAvs丸藤戦を観たんだけど、評判通りすごい試合だった。
もう今年のプロレス大賞ベストバウトはこれででいいよ、ってくらいの試合。
ハイレベルの攻防に一瞬たりとも目が離せない。完全にメインを食っていた。
ついに丸藤越えを果たしたKENTAはもちろん素晴らしかったのだが、この試合はやはり丸藤に尽きるだろう。
天才と呼ばれ、今まで何度もそのファイトで驚きを与えてくれた丸藤だったが、その秘めた力の底知れなさを見せ付けた。
トップロープに相手を固定してのドラゴンスクリュー、トップロープ越えのドロップキック、断崖式不知火、カウント19でリングインしたKENTAへのfromコーナーtoコーナーetc... 信じられないような技を次々と繰り出す。タイガースープレックスを一回転して着地したのもビックリ。
ジャーマンにはクロスアーム式ジャーマン、タイガースープレックスにはオースイスープレックスと、相手の得意技をアレンジして返すところなんてお前はマンガのキャラクターかと。
高速タックルからマウントポジションを奪いパンチの構えで威嚇したり、ドラゴンスクリューから足四の字+LOVEアピールの武藤ムーブなどを挟む余裕を見せるのも嫌味というか丸藤らしい。
超難度の飛び技を丸藤以上にこなす身体能力を持つ選手はインディの選手などにも確かにいる。
しかし、技を出すタイミングや試合の間の取り方、観客の注意を惹きつける力、試合中の一瞬の閃きを実行できることなどいわゆるプロレスのセンスという点で丸藤に敵う選手はいないのではないかと思う。オースイスープレックスなんて丸藤以外が使ってもあんなに盛り上がらないだろうね。
……つまり大森さんはその辺が徹底的にダメダメだということだ。
プロレスってのは曲芸の品評会でも無ければ、単純な強さを競う場でもない。レスラーとレスラーがお互いの人間力、世界観、存在感、イデオロギー、そういったものをぶつけ合い表現するものだ。
そういう意味で、試合に勝ったとはいえ丸藤に比べるとKENTAはどうしても戦いのスケールが小さく見えてしまった。得意の打撃だけでなく、投げ技・飛び技と多彩な技を出していたにも関わらずだ。
もちろん今まで誰も開けられなかった丸藤の引き出しを幾つもこじ開けたKENTAの力だし、丸藤が危険技を次々と繰り出せたのもそれだけKENTAを信頼しているからこそなのだけれども。
それでも、丸藤からはまだまだ引き出しを多く隠し持っているような、そんな懐の広さを感じさせる。
2chの丸藤スレでかつての鶴龍対決に例えていた人がいたけど、まさに言えて妙。二人の関係って三沢-川田だと思っていたけど、鶴田-天龍の方がぴったりくるなあ。
とにかく、やっぱりプロレスって凄え! ってことを再認識させてもらった。
かつて丸藤が語った言葉、「ノアのジュニアは最強です」「ノアのジュニアが最強です」、そしてもう一つの言葉を思い出した。
プロレスって凄いんだぜ。
一度見においでよ。
虜にしてあげるから。
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