無敵の若鷹軍団
祝・マリーンズ交流戦(単独)首位決定!
とまあそれは置いといて。
マリーンズが異常に勝ちまくっているのに2位ホークスとの差が全然開きません。
今日現在でマリーンズ48勝19敗1分に対し、ホークス46勝24敗1分。ゲーム差はわずか3.5、ホークスの成績だって普通ならダントツの首位を独走している数字だ。
私はずっとマリーンズは弱くないと言ってきたし、ようやく今年それが証明されて溜飲を下げているが、それでも今年は出来すぎである。来年以降、今年と同様の成績が残せる保証はどこにも無い。
それに比べてホークスも好調ではあるが、ホークスの戦力から考えればある意味当然と言える結果でもある。それだけ投打ともに層が厚い。
日本一になった2003年と比べて小久保も井口も村松もバルデスもいなくなったというのにこの戦力。ホント、このチームを相手にするパリーグ5球団は大変だ。ホークスに比べたらジャイアンツなど100倍組み易い。
恐らくホークスは現在12球団で最も強いチームであろう。
戦力的にも他球団に抜きん出ているが、何よりも大きいのは選手の意識の高さだと思う。
ここ数年、ホークスは親会社であったダイエーの経営不振による度重なる身売り騒動など、グラウンドの外での問題が毎年のように湧き上がった。
普通ならばそういう状況では選手のモチベーションはどうしても下降する。例えば去年の(大阪近鉄)バファローズやブルーウェイブは合併騒動後、明らかにグラウンドに集中できていなかった。また、昨年日本一の西部ライオンズが今年いまいち波に乗れないのも球団身売りの噂と無関係とは言えないだろう。
だがホークスは違う。あのチームはチームを取り巻く環境が逆境になるほどかえって力を発揮するような印象すらある。
00年、前年のMVPだった工藤が不可解な経緯によりチームを去ったのにも係わらず連覇を達成したときも驚かされたものだが、昨年はもっと驚いた。
03年末、主軸打者である以上にチームの精神的支柱であった小久保がジャイアンツに無償トレードされるという前代未聞の騒動があった。ファンはもとよりチームの内部でも球団に対する不満と不信が爆発していた。
実際、松中は「もう、この球団は勝たなくていいんでしょうね。終わりですよ。ファンには申し訳ないけど、連覇したい気持ちが急激に薄れている」とまで言っている。
ところが、である。
04年のシーズン、プレーオフに敗れ日本シリーズ出場は逃したもののレギュラーシーズンでは1位。シーズン開始前にあんなにも悲しみに満ちた言葉を残した松中はなんと三冠王を獲ってしまった。
こんなことは普通有り得ない。無論、王監督が選手から厚い信頼を集めていることも大きいのだろうが、やはり選手個々の意識レベルの高さだろう。
このチームの親会社に潤沢な資金を持つソフトバンクがついたのは大きい。グラウンド外の雑音から解放されたホークスがどんな力を発揮するのか空恐ろしいくらいである。
んで、結論としては。
マリーンズは今年絶対優勝しろってこと。
来年以降プレーオフが存続するかどうかさえわからないし、ホークスを抑えてレギュラーシーズン1位になるのははっきり言って至難の業だ。
またこんなチャンスがあるとは思うなよ。今年を逃したら次のチャンスは31年後かも知れないんだから。