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2004年11月24日

ふたりの勇気

女神たちの球宴』はフィクションの女子野球を扱っているわけだけど、現実の女子野球には無関心というわけでは無い。
というより、現実とフィクションは無関係では有り得ないので、フィクションの女子野球に関心を持てば自然に現実の女子野球も無視することは出来ない。
そんなわけで、『エレクトリックパーク』と一緒に注文した『東京六大学野球女子投手誕生物語 ふたりの勇気』を購入。

東京六大学野球女子投手誕生物語―ふたりの勇気
東京六大学野球女子投手誕生物語―ふたりの勇気

2001年、東京六大学野球に登場したふたりの女性投手、東大・竹本恵投手と明大・小林千紘投手のインタビューを中心に、ふたりの女性投手を取り巻く環境や東京六大学野球を始めとする大学野球の現状、そして女子高校硬式野球の現在と将来について語られている。
マイナーな女子野球、ふたりの女性選手や女子高校野球についてなど、興味があってもなかなか情報が少なかったので貴重な資料でもある。
ふたりのインタビューからは外から見ていると分からない苦労や、男子野球の常識に慣れきった思考ではなかなか気付かない見方などもあって興味深い。
ふたりとも性格やタイプは全然違うんだけど、高い目的意識、目的を達成するために自ら方法を模索する思考力、さらに障害に負けない強い意思はやっぱり共通している。
竹本、小林両選手とも大学卒業後は野球から離れた進路を進んだけれど、彼女達の果たした役割はやはり大きかったと思う。
女子高校野球も、いまだに状況は厳しいものがあるとはいえ、いまだに旧態依然とした男子高校野球と違い、より健全で自由な方向に発展していく可能性を感じられた。今後の発展に期待したい。
 
 
 
……この本を某原稿を書く前に読んでいればまた違った感じに書けたかも。
まあ、逆に書けなくなった気もするのでよしとするか。