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2008年10月13日

ジャンクSPORTS 「秋のなでしこSP」

フジテレビ系のスポーツバラエティ番組『ジャンクSPORTS「秋のなでしこSP」』に女子野球日本代表の片岡安祐美選手と高島知美選手が出演するということで観た。
出演者が多かったこともあり出番は少なく、ワールドカップの話もほとんど聞けなかったけど、試合の映像も流れたし、まあよしとしよう。

それより興味深かったのは、プロゴルファーの古閑美保選手がかつて野球少女だったこと。
小学生当時の映像も流されました(よくあったなーそんなの)。


「なんで美保ちゃんは女なのに野球なんかすると?」と言われたけん「好きだからたい」て言って
ユニフォーム着てグランド立ったら自分も男と思ってます

方言丸出しの野球少女ってかなりポイント高いなー。
また、柔道の薪谷翠選手も野球をやっていてクロマティに憧れていたそうだ。
ただ、古閑選手も薪谷選手も野球を続けることなくそれぞれの道に進んだというのが、女子野球の現実なわけで。
もし女子野球がもっとメジャーな競技だったら、今頃、古閑選手や薪谷選手も女子野球の日本代表としてジャンクSPORTSに出てたかもしれないなー。



あとググってたらなかなか良い記事を見つけたので紹介。
女子野球W杯、日本初Vに思う=水津聡子(大阪運動部) / まいまいクラブ - 記者の目

2008年09月09日

『大正野球娘。 ~土と埃にまみれます~』

例によって遅ればせながら、『大正野球娘。 ~土と埃にまみれます~』の感想をば。

大正野球娘。―土と埃にまみれます (TOKUMA NOVELS Edge)大正野球娘。―土と埃にまみれます (TOKUMA NOVELS Edge)
神楽坂 淳


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前巻の感想はこちら
CDドラマの感想はこちら

前巻の発売は昨年の3月。夏に続刊予定だったはずが気がつけば徳間の新刊予定からも無くなってました。昨年末CDドラマが発売されたのでそのうち続きは出るだろうと思っていたけれど、本来の予定より1年遅れてようやく発売。
何はともあれ、続きがちゃんと発売されただけでも喜ばしい。

前巻での様々な特訓を経て、ついに乙女の意地を賭けた男子との試合が開始。
前作から予想するにそれほど試合シーンは多くならないかと思っていたけど、かなりの部分を試合の描写に割かれていたのは意外と言えば意外。
体力では圧倒的に男子に劣る少女達が、金属バットやスパイクなど当時存在しなかった道具に加えて、指揮官・乃枝の発案によるドラッグバントや外野シフト、お嬢の投げる魔球・へろへろ球(無回転系の変化球)などやはり当時は誰も知らなかったであろう戦術・技術を駆使することによって男子と互角の戦いを繰り広げていく。

前巻同様、タイムマシン的方法で男子に勝とうとする発想は良いのだけど、純粋に野球ものとしてみるとやっぱり甘いか。これが一色銀河さん辺りならばマニアを唸らせる奇策でもっと勝負するだろう。結果、男子と互角に戦うために巴の超人っぷりに頼らざるを得なくなっている。
ただまあ、『若草野球部狂想曲』の光児や亜紀みたいなキャラはどう考えてもこの作品に出番は無いだろうし、あまり本格的な野球描写は作品の雰囲気に合わないので、これくらいの塩梅がいいのかもしれない。
巴が目隠しをして打席に立つのはさすがに無茶だと思う人も多いだろうけど、あれは五味康祐の『一刀斎は背番号6』のオマージュだと思うのだが、どうか?
まったくの余談だけど、私が『一刀斎は背番号6』を読んだことが無いのに内容を知っているのは、女子野球小説の名作『赤毛のサウスポー』の解説からだったりします。なんという女子野球つながり。

個性豊かな大正時代のお嬢さん達がやはり今作の魅力。
小梅とお嬢のバッテリーの絆は百合好きならずとも気持ち良い。試合前日の二人のベッドシーンは今作屈指の名場面だと思います。
メインヒロインで親友同士の小梅とお嬢の両方に許嫁がいて、それぞれがお互いの許嫁との関係を築いていく物語でもあるというのも興味深いところ。

メインキャラ以外でもっとも活躍していたのは乃枝。試合の作戦面での活躍はもちろん、男子とのランデヴーで見せる普段とのギャップが可愛い。
雪のぱやぱやした熱血ぶりや静のシスコン&ツンデレなど、他のキャラクターも見せ場自体は少ないながらそれぞれに魅力を発揮してます。
また、敵役たる男子にもなかなか良い少年たちが揃っています。作中のイラストに出ていた男性キャラは小梅の許嫁の三郎だけだけど、イラスト担当の小池定路さんのブログには他の男子キャラや小梅の両親などのデザインが公開されているのでご覧ください。→小池定路の覚え書き | 大正野球少年ズ

前巻同様、心地よい読後感を与えてくれる良作だと思います。
またひとつお気に入りの女子野球作品が増えました。



あと、やっぱりこれは触れておかないとなあ…。
月刊COMICリュウでのコミック連載に続いて、なんとTVアニメ化が決定!
CDドラマでも十分ビックリだったんだけど、まさかTVアニメ化とは予想だにしませんでした。
……いや、俺が言うのもなんだけど、アニメ化するほどの作品じゃないだろ、どう考えても。徳間の社長は女子野球好きとかなのか、もしかして?
何はともあれ、『プリンセスナイン』から数えて10年ぶりの女子野球もののアニメ化、注目せざるを得ません。今から不安と期待でわくわくして待ってます。

2008年09月03日

輝きは、時を超えても

先日紹介した第3回女子野球ワールドカップ、すでにニュースなどでご存知の方も多いでしょうが、日本代表が全勝で見事世界一に輝きました。遅ればせながらおめでとうございます。
今回の日本代表の活躍で、女子野球の知名度が上がり、普及が進むことを願っております。

テレビのスポーツニュースでも取り上げられていたようだけど、公式ブログの情報に気付くのが遅かったので、私が観られたのはTBSの『サンデーモーニング』くらいでした。『みのもんたの朝ズバッ!』はいいとしても、NHKの『サンデースポーツ』は観たかったな。
公式ブログでも紹介されていますが、ENEOS BASEBALL TOWNで『VICTORY ~もうひとつのJAPAN~』が配信されているので是非ご覧ください。

んで(ここからが本題)。
見逃したニュースの動画がアップされていないかYouTubeで検索したら、素晴らしい動画を見つけたので紹介したいと思います。

かつて日本に女子プロ野球リーグが存在したことは当ブログをご覧の方なら知ってる人も多いだろうけど(えー)、かつて女子プロ野球リーグに所属していた元プロ野球選手たちが集まってチームを再結成したという話。
女子プロ野球が存在したのはもう50年以上昔の話。当然当時の選手たちも70代のおばあちゃんになっているんだけど、動きがすごい。
70代であれだけ動けるのも素晴らしいけど、打つ姿、投げる姿、守る姿のどれも見事なもの。
映画『プリティ・リーグ』のエンディングで、元AAGPBL(全米女子プロ野球リーグ)の選手と思われるおばあちゃん達の試合風景にも驚かされたけど、日本のおばあちゃん達も全然負けてないよ。
野球を愛する女性の輝きは、時代が違っても、時間を経ても変わらないんだねえ。いつまでも元気に野球を楽しんでもらいたいものです。

ついでにもうひとつ動画を紹介。

『プリティ・リーグ』でも歌われていた全米女子プロ野球リーグの歌を当時の選手たちが歌ってます。これもいい動画だなあ。

2008年08月27日

ソフトボールコミックにモえろ!

五輪ソフトボール代表金メダルを記念して、ソフトボールコミックを紹介してみようかと。
めがきゅーうぃきの方にページはあったんですが当分復旧できそうにないので。

スローステップ (1) (小学館文庫)スローステップ (1) (小学館文庫)
あだち 充


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青春野球マンガの大家・あだち充の作品。掲載誌はなんと『ちゃお』。今の『ちゃお』には絶対載らんな、こんなマンガ。
これをソフトボールコミックと呼んでいいのか正直悩みますが…。これがソフトボールコミックならば『プリキュア』だってソフトボールアニメだよな。まあ作者が“本格ソフトボールまんが”と言ってるんだからそうなだろう。
他のあだち作品と比べるとグダグダ感が強いけど、嫌いじゃないです、このノリ。
OVAにもなってますが、ひょっとして唯一のアニメ化したソフトボールもの?

ウインドミル (1) (少年サンデーコミックス)ウインドミル (1) (少年サンデーコミックス)
橋口 隆志


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アニメ化もされた『焼きたて!!ジャぱん』で知られる橋口たかしの改名前の作品。掲載誌が『少年サンデー超増刊』とややマイナーながらソフトボールコミックの中では知名度は高い方かな。
素人だった主人公が無名校のエースとして全国大会を勝ち抜き、オリンピックまで駆け上るというスポ根の王道的展開。魔球ひとつで強敵に勝ち抜いていくストーリーはやや強引ながらも、勢いとキャラクターの魅力で楽しく読める。
オリンピック編はかなり無茶な展開だけど、これはこれでアリかと。
やはり橋口たかしの描く個性的なキャラクターが最大の魅力ですな。ミニちゃんは俺の嫁。

ソフトボールは好きかしら?ソフトボールは好きかしら?
中村 かなこ


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50ページの短編で、単行本の表題作でもある。掲載誌は『別冊少女コミック』。
ソフトボールな大好きな元気娘と才能はあるけどアガリ症で無愛想なエースがぶつかりながらも友情を結んでいく話。
短編ながらよくまとまってるかと。他の収録作品もなかなか良いです。

しまっていこー! 1 (1) (講談社コミックスキス)しまっていこー! 1 (1) (講談社コミックスキス)
伊藤 実


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ソフトボールにはプロがないので学生スポーツ以外となると必然的に日本リーグに所属する実業団が舞台となる。
学生スポーツともプロとも違うため、企業の経営難による廃部・解雇、ソフトボールと仕事の両立、下位リーグ降格など独自のドラマが描かれることが多いのが特徴。
特にこの作品は掲載誌の『kiss』が大人の女性向けであることもあって、ソフトボールを通じて恋や人生をひたむきに頑張る女性たちを描いている。絵的にはちょっと癖があるけど、今回挙げたタイトルの中でもかなり好きな作品。
ルールは似ている野球とソフトボールだけど、それを取り巻く環境の違いによってまったく違う物語が描かれるってのはおもしろいですな。

ライジング 2 (2)ライジング 2 (2)
わたべ 淳


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この作品も『ソフトボールは好きかしら?』や『しまっていこー! 』同様、実業団が舞台。
どちらかというと正統派のスポ根もの。際立った才能があるわけではない主人公が努力を重ね自分だけの武器を掴んでいく。絵も地味ながら上手い。
元ソフトボール日本代表の高山樹里や石川多映子がモデルのキャラクターが登場する。高山はさすが“女大魔神”の存在感を示すんだけど、現役引退後とはいえ石川が食いしんぼキャラにされてるのはどーなんだ?

千秋しまってこー!! 1 (1) (バンブー・コミックス)千秋しまってこー!! 1 (1) (バンブー・コミックス)
重野 なおき


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現在も複数の連載を抱える人気四コマ漫画家重野なおきの作品。
元不良のエースピッチャーと女房役で苦労症のキャプテンを中心に巻き起こる騒動を描いたドタバタコメディ。
暴走するピッチャーとそれを抑えるキャッチャーってのは(女子)野球ものでもお約束だけど、今作はキャッチャーの方も暴走気味なので常にノリはハイテンション。
四コマなので気張らずに楽しく読めます。
連載の方は最近終了し、近日最終巻が発売予定。

美晴・ライジング 1 (1) (ヤングサンデーコミックス)美晴・ライジング 1 (1) (ヤングサンデーコミックス)
大谷 じろう


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ソフトボール大好きっ娘の主人公・美晴が廃部寸前の実業団チームに新人として飛び込んでいく。
青年誌掲載なのでお色気的なシーンもあるけど、主人公がお天気娘なせいもあってそれほどえっちぃ印象は受けない。
ストーリーも絵柄も良くも悪くもライトなノリなので好みが分かれるところかも。
週刊ヤングサンデーで連載中だったけど、ヤンサン休刊の影響で中断。続きは増刊に掲載予定だけど、中断前の展開から次が最終回となりそうな感じ。
 
 
 
しかし、こうして並べてみると、びっくりするほどマイナーな作品ばかりで数も少ないですな。
下手すると卓球ものとかの方が数が多いんじゃないか? もちろん女子野球ものの方がはるかに多い。現実で女子野球がマイナーなのはソフトボールの影響も大きいけど、フィクションの世界では逆転してるんだなあ。
もちろん私が知らない名作が埋もれている可能性もあると思うんで、他にソフトボール作品(コミックに限らず)をご存知の方は是非教えてください。
今回の金メダルを機に新たなソフトボール作品が生まれることを期待しつつ。

2008年08月25日

nokotsudo BLOGは女子野球日本代表を応援します!

北京五輪の野球日本代表は残念な結果に終わっちゃいましたが、今度は24日から女子野球ワールドカップが愛媛で開催されています。
女子野球のワールドカップなんて存在自体知らない人が多いだろうけど、れっきとしたIBAF(国際野球連盟)主催の国際大会で、ユニフォームも五輪代表と同デザインだったりします(ちなみにWBCはIBAF主催でないため別ユニフォーム)。
ちょっと前に前大会のドキュメント『真っ直ぐ、前を――』を読んだり、長谷川晶一さんのBTのコラムやブログをずっと読んでいたこともあって、五輪の野球より楽しみにしてました。

必勝を期しながら準優勝に終わった前大会の屈辱を晴らすために、監督やスタッフ、代表の選手たちは綿密な準備と厳しい練習を重ねてきたそうです。
主催国ということもあり、決して負けられないというプレッシャーは相当なものだろうけど、代表の選手たちにはぜひ頑張ってほしいものです。

なお、女子野球ワールドカップの詳細については以下のサイトをご覧ください。

日本女子野球協会
日本女子野球協会の公式サイト。ワールドカップの大会要項などはこちらで。

情熱女子野球
同じく日本女子野球協会の公式ブログ。

☆わかさスタジアム☆
わかさスタジアムの掲示板。大会中は試合速報や結果が随時投稿される模様。

真っ直ぐ、前を――
『真っ直ぐ、前を――』の著者・長谷川晶一さんのブログ。今大会も現地で取材されているようです。

あと、以前も紹介しましたが↓もおススメです。

真っ直ぐ、前を―第二回女子野球ワールドカップ日本代表の十日間真っ直ぐ、前を―第二回女子野球ワールドカップ日本代表の十日間
長谷川 晶一


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2008年05月10日

『白球少女』第2巻発売!

今一番私が注目している女子野球作品(って他に無いんだけど)である『白球少女』の2巻が発売されましたよ。

白球少女 2 (Flex Comix)白球少女 2 (Flex Comix)
山崎 毅宜


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タイトルは“しらたましょうじょ”と読みます。“しらたま”でもこちらとは関係ありません。

今回一番の注目点は、帯の推薦文が「ゴー!ゴー!オーツカアキラ!」でお馴染み、マリーンズの大塚明選手だということでしょう!

野球はしてないけど…… お勧めです!

つーか、競馬やらマンガの原作やらやってないで野球やってください。
え、違う? 大塚のことじゃないの?

とまあ冗談はさておき、ホントに第1巻以上に野球やってません。野球やってない度では『わいるど☆ぴっち』並みです。
まあ野球漫画じゃなくて「野球漫画の皮を被った何か」らしいのでいいんですが。
2巻のメインは宿命の親子喧嘩なんだけど、アクションシーンの躍動感がすげーなー。なんでこれを野球シーンで描かないのか…。
何はともあれ今一番おススメできる女子野球作品(だから他に無いんだって)なので、未読の方は1巻も合わせて是非どうぞ。
また、Yahoo!コミックでは第1話と最新話が無料で読めるのでこちらもどぞ。

2008年04月17日

『真っ直ぐ、前を――』

コンビニで、今春創刊した野球雑誌『BT(ベースボール・タイムズ)』を立ち読みしていたら、『女子球児、世界へ~第3回女子野球W杯への道~』というコラムが掲載されていた。
今年8月に松山で行われる第3回女子野球ワールドカップに挑む日本代表チームの道程を追うドキュメントで、隔週連載となるらしい。
女子野球の世界大会が行われていることは知っていたけど、それが国際野球連盟(IBAF)公認のワールドカップと形を変えて回を重ね、しかも今年は日本で開催されるとは知らなかった。

筆者の長谷川晶一さんのブログ『真っ直ぐ、前を――』の存在を知ったのでこちらもチェック。
『今日も元気に女子野球!』という女子野球専門のカテゴリがあるのだけど、これが凄い。
日本代表チームについてはもちろん、高校野球やクラブチーム、ヴィーナスリーグなど女子野球に関する記事が満載。
競技人口の少ないマイナーな女子野球、興味はあってもなかなか得られる情報は限られているし、熱心にアンテナを貼っているわけでもない。そんな私にとって、記事で語られる女子野球の現状、そして女子選手たちの生き様は非常に興味深い。

ブログに感心したので、第2回女子野球ワールドカップを描いた長谷川さんの著書を購入。

真っ直ぐ、前を―第二回女子野球ワールドカップ日本代表の十日間 真っ直ぐ、前を―第二回女子野球ワールドカップ日本代表の十日間
長谷川 晶一


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私が知らないところで、女子野球選手たちがこんな熱い戦いを繰り広げていたなんて!
大会の経過自体も劇的な展開(例えば06年のワールドベースボールクラシックのように)なんだけど、それ以上に日本代表チームの選手たちが歩んできた野球人生がみなドラマチック。
そりゃあ日本で女性が野球をするのは並大抵の苦労じゃないだろうけど、まるで女子野球作品のヒロインのような野球人生を送ってきた選手ばかり。
また、体力面や環境面が取り上げられることの多い女子野球において、女性の精神面の弱さについても焦点が当てられているのはおもしろいところ。
この夏、世の野球ファンの関心のほとんどは北京に向かうんだろうけど、松山にも是非注目したいと思う。
 
 
 
私がなぜ女子野球に惹かれるのかは何故僕たちは野球少女に恋をするのかで語ったけど、その理由を再確認させられた。
白球を追う女性たちの輝きに、現実もフィクションも無いのだ。

2008年03月03日

CDドラマ『大正野球娘。』

昨年4月発売され、続刊が夏発売だったはずがいつの間にか発売予定すら無くなっていた小説『大正野球娘。』ですが、昨年末に突然CDドラマが発売されていました。

ドラマCD「大正野球娘。」 ドラマCD「大正野球娘。」
イメージ・アルバム 高橋美佳子 山本麻里安


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男子との試合に向け、日々野球の練習に勤しむ桜花会のお嬢さんたち。持久力が乏しいという欠点を補うために“ハイキング”にみんなで行くことに。
訪れた山で待ち受ける大騒動、ってな感じにならないのが『大正野球娘。』らしいっちゃらしいか。
原作のエピソードをアレンジしつつ、個々のキャラクターの魅力を描くことを主眼に置いた感じ。
ストーリー的な見所は小梅、巴、静の三角関係、とか言ってみる。原作では出番の少なかった静が大活躍。つーか、みんな小梅LOVEだよな、この作品。
女子野球もののCDドラマでは野球をしてはいけないことになっているので(例・ドキプリ、プリナイ)、当然野球シーンはありません。そもそも下級生二人が登場しないので9人揃ってないしね。

若手中心のキャスティングで半分も名前を知らなかったが、出演作を確認したら一応は聞き覚えのある声優ばかりで、聴いているうちになんとか声の区別もつくようになった。どーでもいーけど『らき☆すた』出演率高すぎ。
個人的にはお嬢を演ずる山本麻里安が好印象。山本麻里安は声が苦手で好きじゃなかったんだけど、初めていいと思ったよ。そういや、『Lovely Star』でもピッチャー役でしたな、山本麻里安。

正直、絶賛するほどおもしろいわけではないけども、原作のファンならば一聴の価値はあるかと。
CDドラマまで出したんだから、さすがに原作の続きを無かったことにはしないよね? 結構期待して待ってますんで。

2007年06月12日

悩惚堂本舗は(例によって)『白球少女』を応援します!

長谷川総統のブログの『マップスネクストシート』の広告画像に『白球少女』なるものを発見。
Web★ブラッドによると、『FlexComix ブラッド』の新連載らしい。作者は山崎毅宜。
以下抜粋。

天才野球少女、参上!? 前代未聞のスポーツコメディ!!
とある田舎町の高校に転校して来た少女・白石円(しらいし・つぶら)。ごく普通の女の子……を装っていた彼女は、天性の運動能力と野球センスを持ったスーパー野球少女だった!! しかし、彼女は野球が大嫌いで……!? 田舎町を舞台に展開される、ちょっぴりノスタルジックな痛快スポーツコメディ。
「野球するくらいなら死んでやる!!」

なかなか面白そうじゃないですか。野球嫌いの天才野球少女、って設定は女子野球ものだと珍しいなー。
連載スタートは6月29日より。とりあえず期待して待つとしますか。

んで、もうひとつ小ネタ。
他に何か情報が無いかと“白球少女”でググってみたら、なぜか東京都中学校演劇教育研究会のサイトがヒット。
何かと思ったら、2003年度の都大会にて『白球少女』というタイトルの作品が上演されたらしい。
気になるストーリーは、
峰神高校女子野球部が廃部!? このピンチを乗り越えるために、部員一同、一丸となって立ち上がる!……はずだったんですがネェ。
ってな感じ。
上演の写真も別ページで見られるんだけど…、なんで柔道着着てるの? 『ドカベン』の逆パターンか? どんな話かすっげー気になるぞ。
それにして、学校の部活の演劇で女子野球を題材にするなんて、最近の中学生はやるなあ。私の知らんところで、世間にじわじわと女子野球は浸透してるのかもね。

2007年04月20日

『大正野球娘。』

というわけで、新潟クオリティで発売日の1日遅れとなったものの、無事購入できました。

大正野球娘。大正野球娘。
神楽坂 淳


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タイトル通り、大正時代です。『はいからさん』です。『御神楽少女探偵団』です。
『紀元2600年のプレイボール』も思い出したけど、あれはもう昭和になってたか。
女を馬鹿にする男どもに一泡吹かせるべく野球をすることとなった名門女学校のお嬢さんたち。ところが、野球の経験どころか観たことさえなくて…。そんなお嬢さんたちの野球チームの前途やいかに、ってな話。

なんつーか、色とりどりのコンペートーみたいな感じ。
個性豊かなお嬢さんたちが、一致団結してひとつのことを成し遂げようとする、というのが心地よいなあ。
ちょっと『マリみて』っぽいけど、百合モノとしてもなかなか良いんじゃないかと。先日紹介した『Diamond9!』といい、最近は女子野球ものでも百合テイストが増していて良いね。
イラストの小池定路ってどっかで見た絵だと思ったら、『終末の過ごし方』や『フォークソング』の人か。本作でも独特の繊細なタッチで少女たちを描いてます。

各章のタイトルがいい感じ。「男子がすなるという、あれ。」とか「抱き合ったのではなく、抱きしめられたのです。」とか。台詞をそのままタイトルにしてるのだけど、他にも印象的な台詞が多い。
主人公が洋食屋の娘のせいか、食べ物の描写が事細かなのもポイント。オムライス食べたくなった。

“女子が男子に勝つ”という女子野球モノお馴染みのテーマ。これをいかに描くかってのが女子野球もののキモでもあるのだけど、まだまだ牧歌的だった時代の野球に金属バットやスパイクなど現代的な野球の道具や思考を持ち込むことによって男子に対抗するってところが中々おもしろい。
まあ、ピッチングマシンとか養成ギブスとかはやりすぎ感もあるし、(一部を除いて)ろくにスポーツをしたことの無いお嬢さんたちがちょっと特訓しただけで男子に勝てるのかってツッコミも可能だけど、それは野暮ってもんだろう。

ついでに女子野球的なウンチクを少々。
今作では女学生が野球をやるなんてとんでもないというのが多くの人々の反応で、それもまあ当然なんだろうけど、実はこの物語の8年前、大正6年には今治高等女学校に野球部が創設され、大正8年には初の女子野球大会が行われていたんですな。事実は小説よりも奇なのです。
もちろん、本場アメリカでは以前も話題にしたように、19世紀から女子のやる野球というものが存在していた。
未だメジャーとは言い難い女子野球だけど、歴史は古いのです。女子野球の歴史については日本女子野球協会もご覧下さい。

チームのメンバーが揃い、初めての練習試合で勝利した後で終わっているけど、夏ごろに続刊が予定されている模様。
今巻では結構トントン拍子といった感じで物語が進んでいったので、次巻では敗北、挫折そして復活みたいな話になるのかな。
とりあえず、続きを楽しみにさせてもらいましょう。

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