パ・リーグ、レギュラーシーズン終了
マリーンズの低迷と更新の停滞が重なり、野球ネタもしばらく書いてなかったし、一行日記も止めてしまった。
気が付けばパ・リーグのレギュラーシーズンも全日程が終了、あとはプレーオフを残すのみとなってしまった。
パ・リーグのレギュラーシーズン1位争いは3チームが最後まで僅差で競り合う、史上稀に見る大激戦となった。
そんな接戦を制したのは大方の予想に反して北海道日本ハムファイターズ。シーズン前はBクラスと予想する解説者が多かった中、下馬評を覆す好成績を上げる結果となった。
私もここまでやるとは思っていなかったが、それでも全く予想していなかったわけじゃない。もともと攻撃面はタレントが揃っていたし、投手陣も伸び悩んでいる若手が覚醒すればなんとかなるんじゃないかと思ってはいた。
さすがにヒルマン監督の采配がこんなにガラっと変わるとは思わなかったけど。バントを使わずに三振の山を築かせ、継投の失敗をいつもファンに叩かれていた人とは思えない。どこかのバ監督も来季は見習ってほしいもんである。
そんなパ・リーグの首位争いで、鍵を握っていたのはやはりわれらがマリーンズだった。
今季のマリンスタジアム最終戦となった9月23日、24日の対ファイターズ2連戦で連勝。しかもランナーをちゃんと進めるわ満塁で点を取るわ追いつかれてもサヨナラ勝ちするわと、昨年を思わせる見事な勝ちっぷり。なぜそれを今までやらなかったのかと。
そして9月26日のライオンズ戦では6点を奪い、なんと松坂を粉砕! 翌27日の試合では西口からも勝ち越しを奪い試合を優位に進めながらも、ファイターズが1位通過を決めた途端に逆転負けするという、完璧過ぎる試合運びを見せた。
伝説の10・19を始め、胴上げクラッシャーとして数々の伝説をつくってきたマリーンズだったが、今年もその空気読まなさっぷりは健在だった。
9月以降、ペナントの趨勢が決まった途端にどの選手も活躍し始める、いわゆる“帳尻”がマリーンズのお家芸だったというのに、今年はさっぱりでふがいない試合を続けていた。
初芝神がマリーンズを去ったために帳尻力が失われ、胴上げクラッシャーとしての力も無くなってしまっているんじゃないかと心配していたのだが、全くの杞憂だった。
やっぱりマリーンズはマリーンズだった。
そして、そんな空気を読まないマリーンズがやっぱり私は大好きなのだと再確認させられた。
首位争いの間中、ファイターズ、ライオンズ、ホークスのファンは胃の痛い毎日を送っていたことだろう。
私も、去年のレギュラーシーズン終盤やプレーオフでは、身も捩れんばかりにキリキリと胃が痛んだものである。
今年のマリーンズの不振は残念だが、あんな思いをしないで済んだという安心感も多少は、ある。長年弱小チームのファンなんてやってるとああいうプレッシャーに対する耐性というものは全然つかないものなのだ。
そう考えると、ライオンズやホークスのファンというのは凄いかもしれない。毎年優勝争いに絡むということは、毎年のように胃の痛い思いをしてるっていうことなんだから。
しかもホークスなど2年連続でレギュラーシーズン1位通過したというのにプレーオフで涙をを飲み、1位チームに1勝のアドバンテージがついた今年はシーズン3位となってしまった。私がホークスファンだったら耐えられるかどうか…。
とは言いつつ、今年の不甲斐無い戦いぶりには何度も情けない思いをさせられたし、今年の成績に納得しているわけじゃないのだ、やっぱり。
パ・リーグ上位3チームが決戦の舞台に臨もうとしている今、マリーンズはすでに来季に向けて動き始めている。
高校生ドラフト、外国人選手の解雇、戦力外通告など、いくつか気になる話題も挙がっているが、その辺はタイミングが合えば触れることにしよう。
少々気が早いが、来年は今年の悔しさを糧として、幕張の空に再び鴎が悠々と羽ばたくことを願おうと思う。