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2010年03月07日

不屈の男 西本聖

マリーンズの投手コーチに西本聖さんが就任すると聞いて密かに喜んでいた。故・海老沢泰久さんの『ヴェテラン』を読んで以来ファンだったので。

そうは言っても現役時代は、子供だったのでほとんど覚えていない。ジャイアンツ時代よりはドラゴンズに移籍した89年、斎藤雅樹と並んで20勝で最多勝を獲ったことの方が印象的。

そんな西本コーチの事を調べていたらYouTubeで素晴らしい動画を発見。
YouTube - ライバル伝説 西本聖X江川卓♯1
エリートとして入団した江川に対し、ドラフト外で入団した西本。江川に対して強烈な対抗意識を抱き、やがて江川も西本を意識していくようになる。
沢村賞にまつわる因縁や伝説となった83年の日本シリーズについても語られる。
チームメイトに対してさえ「負けちまえ」と思うほどの強烈なライバル心。やはりプロにはこういう執念は必要だよなあ。
マリーンズはアットホームな雰囲気だし、ボビーが残してくれた明るく、前向きな気持ちも大切だと思うけど、こういう暗い情念みたいなものも見せて欲しい時がある。
西本コーチには是非、大嶺と唐川を、西本と江川のように切磋琢磨できるライバルに育てて欲しいもんである。

ついでにこちらも紹介しちゃおう。
不屈の男西本聖
2chのスレッドのログなんだけど、ここの>>88-89に歌詞が書き込まれている。
普通にスルーされているけど、実はこの曲、作詞作曲・山本正之だったりする。
西本がドラゴンズに入団した後その活躍に感心した正之さんが個人的につくった楽曲で、当然レコード・CD化もされていない。
この曲を知っているのはライヴに行くような濃ゆいマサユキストくらいなのでほとんど誰も知らないと思う。いっけないんだー勝手に歌詞書き込んだりしてー。正之先生に怒られるぞ。いやまあ紹介している俺も同罪なんだけど。
音源化されていないのが勿体ない名曲なのだけど、今後もCD化とかはまず考えられないので、聴いてみたい人はリクエストショーでリクエストしてください。
正之さんには他にも『がんばれ山本和範名選手』、『Go Go カープ』、『私の阪神タイガース』(ロッテオリオンズの曲もあるらしい!)などCD化されてない野球関連の楽曲も多いので、まとめてCD化してくれないかなあ。

2009年09月11日

海老沢泰久、死去

コンビニで『Number』を立ち読みしていたら、海老沢泰久さんの死去を悼む記事が載っていて驚いた。
作家・海老沢泰久は湿気なき硬骨漢だった。~スポーツを愛した作家の永逝~[NumberEYES]
寡聞にして知らなかったが、8月13日に十二指腸がんのため亡くなっていたらしい。

私が海老沢さんを知ったのは『週刊ベースボール』のコラム。辛口ながら鋭い批評をする人という印象だった。
その後、友人Fから広岡達朗をモデルにした小説『監督』を借りて読んだのをきっかけに、海老沢さんの野球に関する小説やノンフィクション、コラムなどに触れるようになった。
小説でもノンフィクションでも、冷静で乾いた筆致が印象的。それでいて読後感にカラッとした爽やかさを残す作品が多かった。
野球の見方、考え方について、実は私はかなり影響を受けている。私がプロ野球チームを企業名で呼ばない(特にジャイアンツを巨人と呼ばないこと)のも海老沢さんの影響だったりする。

余談だけど、前述の『監督』が『メイプル戦記』の下地(というかパクリ元)になっていたり、『赤毛のサウスポーPART2』の解説を書いていたりと、女子野球ものに微妙に縁がある人だったりする。

週べでコラムを書かなくなり、コラムのためだけにトーチュウを買うわけにもいかず、そろそろまたコラム集を出してほしいと思っていたので、今回の訃報は本当に残念。
まだ59歳。作家としてはもちろん、野球界に警鐘を鳴らす書き手としてもまだまだ活躍してほしい人だった。
謹んで哀悼の意を表します。


今日はこれを読みつつ早すぎる死を悼みます。

2009年08月24日

日本文理高、夏の甲子園 準優勝!

まさか水島御大の妄想作品以外で新潟の代表校が甲子園の決勝を戦う日が来ようとは…。

そんなわけで、日本文理対中京大中京の甲子園決勝戦。
仕事中なので、Yahooの一球速報で経過を追っていました。
8対2になったときはこりゃあダメかと思ったけど、文理ナインは決して諦めていなかった。
速報を見ているだけで、決して試合を捨てずに必死にボールに食らい付いているのが目に浮かぶようで、胸が熱くなった。
そして9回の怒涛の反撃。それこそ水島漫画でもやらないような燃える展開だった。最後もほんの紙一重。惜しかった。
10失点を喫したとはいえ、エースの伊藤投手はよく投げた。チーム事情もあるとはいえ、失点しても決して交代しなかったのは監督や選手がエースを信頼していたからなのだろうな。甲子園のすべての試合を投げ切り、今大会で最も多くマウンドに立ち続けた投手、敗戦投手となったとはいえ、誇っていい。

生で観られなかったことを後悔するくらい、素晴らしい試合でした。両チームの選手たちに拍手を。
そして、日本文理高校の選手たち、胸を張って、新潟に帰ってきてください。



千葉の某プロ球団も、高校球児たちの必死さを少しは見習ってほしいもんである…。

2008年05月10日

『白球少女』第2巻発売!

今一番私が注目している女子野球作品(って他に無いんだけど)である『白球少女』の2巻が発売されましたよ。

白球少女 2 (Flex Comix)白球少女 2 (Flex Comix)
山崎 毅宜


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タイトルは“しらたましょうじょ”と読みます。“しらたま”でもこちらとは関係ありません。

今回一番の注目点は、帯の推薦文が「ゴー!ゴー!オーツカアキラ!」でお馴染み、マリーンズの大塚明選手だということでしょう!

野球はしてないけど…… お勧めです!

つーか、競馬やらマンガの原作やらやってないで野球やってください。
え、違う? 大塚のことじゃないの?

とまあ冗談はさておき、ホントに第1巻以上に野球やってません。野球やってない度では『わいるど☆ぴっち』並みです。
まあ野球漫画じゃなくて「野球漫画の皮を被った何か」らしいのでいいんですが。
2巻のメインは宿命の親子喧嘩なんだけど、アクションシーンの躍動感がすげーなー。なんでこれを野球シーンで描かないのか…。
何はともあれ今一番おススメできる女子野球作品(だから他に無いんだって)なので、未読の方は1巻も合わせて是非どうぞ。
また、Yahoo!コミックでは第1話と最新話が無料で読めるのでこちらもどぞ。

2008年03月15日

最後の背番号54

シーズン開幕前にはアップしたいなーと思っていたら、開幕どころかもう4月になっちゃいますな。
いくらなんでも遅すぎですが、3/15に千葉マリンスタジアムで行われたオープン戦およびジョニーの引退セレモニーのために、久しぶりに上京したのでそのときの模様を簡単に。

朝イチに家を出て高速バスで長岡へ。長岡から新幹線に乗り換えて東京まで。新潟駅まで行く時間を考えると高速バスで長岡まで出た方が楽だったりする。東京週末フリーきっぷも使えるし。

京葉線に乗って、約2年ぶりのマリンスタジアムへ。
開場直後の11時過ぎにマリスタに到着したけど、すでに人、人、人で、入場口は長蛇の列。

 
こりゃあ一塁側は無理だろうと初めて内野自由席三塁側に回る。

なんとか1階席の上の方に席を確保。
最終的に観客は28926人。…マリンのシーズン開幕戦より客入ってますな。

試合の方はロッテ野球全開でなかなかグダグダ。満塁で点が取れない病は今年も治っていないらしい。

先発は俊介はそこそこのピッチングでした。

今まではマリンに行ってもなかなか時間が取れないことも多かったけど、今日はオープン戦ということでマリンの内部をぐるりと回ったり、マリーンズミュージアムをまったりと眺めたりしました。

前回見忘れていたボビー神社。ありがたやありがたや。

試合が終わっても誰も席を立とうとしない。多くの人にとって、試合の後こそが今日のメインだったのだから(無論私も含めて)。

帰ってきた背番号54。

ジョニーについての私の思いは自由契約になったときにほぼ語ったのでもう言わない。
ジョニーがマリンスタジアムのマウンドに立った最後のときに、同じ場所にいられた事を嬉しく思う。
ジョニー、お疲れ様。今まで、本当にありがとう!
 
 
 
セレモニーの後、例によって一夜の宿を借りる友人Hと合流し、Hの顔見知りの居酒屋で呑み。
なんか、数年分まとめて旨い日本酒を呑ませてもらいました。私が本気で旨いと思うんだから、相当いい酒だったんだろーなー。
ま、お金もそれなりに取られましたが、たまにはいいよね。

2008年02月29日

くちびるにエール

久しぶりに降りた駅は
いつの間にかファンが増えて
まるで見知らぬ街のよう

見覚えある田吾作スタイル
すれ違って振り返っても
背番号6であるはずもない
長くもない時間の中で
四番打者も抑え投手も変わったけれど
変われないものもあるわ
ホームランに うずくまるあなたを
スタンドから見守ってた あの日の私
そのまま この胸の中いるもの
Not so long as a change.

秋はいつも 胴上げ阻止
帳尻で 連勝しても
結局チームの 順位はBクラス
長くもない時間の中で
外野席のファンの姿は変わったけれど
変われないものもあるわ
一途だった暗黒シーズン
あの時代に刻み込んだ声援だけは
自然に唇ついてこぼれる
We Love Love Love Marines
We Love Love Love Marines

言うまでもなく笠原弘子さんの名曲『くちびるにメモリー』の替え歌。
チームは変わるし、ファンも変わる。だけど、変わらないもの、変われないものはあるよね。

2007年10月19日

ファイターズ、パ・リーグ完全制覇!

リーグ戦優勝に続いて、クライマックスシリーズも制覇。
小笠原、新庄、岡島が抜けた戦力での優勝はお見事でした。戦力的には劣っていても、昨年よりチームとしての強さは上だったと思う。
日本シリーズもパ・リーグの代表として頑張ってもらいたい。

クライマックスシリーズ最終戦で惜しくも敗れ去ったマリーンズ。
成瀬は責められないよな。成瀬がいなかったらクライマックスシリーズどころか、イーグルスとAクラス争いしてただろうから。
今年は怪我人は続出や主力の不調でありながら、ペナントレースは2位。なんだかんだ言ってよく戦ったと思う。
来年こそは、3年ぶりのパ・リーグ優勝、そして日本一を奪回してほしい。

……あと28年はさすがに待てないからね。

2007年10月06日

俺達の誇り

俺達の誇り 千葉マリーンズ
どんなときも 俺達がついてるぜ
突っ走れ 勝利のために
さあ行こうぜ 千葉マリーンズ
ララララララララーラー

かつて、マリーンズが万年Bクラスの弱小球団だった頃、何故マリーンズが俺達の誇りかと問われたとしたら、迷わず「黒木がいるから」と答えていただろう。
そして、その気持ちは今でも変わっていない。

負け犬根性の染み付いたチームにあって、ジョニーの雄姿は俺達の誇りだった。
どんなに連敗が続いても、優勝の望みが潰えたとしても、ジョニーは決して諦めなかった。
チームのため、そしてファンのため。身を削って必死に投げ続けた。

数年の時を経て、マリーンズが勝利の栄光を掴んだとき、すでにジョニーにチームの中心にいる力は残っていなかった。
ジョニーがチームを離れた後に、彼があれほど欲していた勝利がチームにもたらされたことは、運命の皮肉なんて言葉では言い表せない。

ジョニーがマリーンズ以外のチームに入っていたら、こんな苦難に満ちた野球人生を送らなくて済んだんじゃないかと思う。
他の球団ならば、ジョニーが自らの身を削って投げ続け、結果として肩や肘を壊すことも無かっただろう。念願の優勝を果たしたときに自分がまったく戦力にならないなんてことも無く、エースとしてチームの勝利に貢献し、今頃はメジャーリーグで活躍してたかもしれない。
マリーンズのユニフォームを着たゆえに多くの苦難を背負ったジョニー。それなのに彼は、「世界一のファンがいる千葉で、13年間プレーできたのが一番の思い出。幸せでした。ファンの皆さまには本当に感謝の気持ちでいっぱいです」と言ってくれた。
ジョニーにもらったたくさんのもの、何万分の一かは俺達の声援は返せていたのだろうか。

正直、覚悟していた部分もある。
ジョニーがマリーンズにとって特別な選手だとは言え、5年も戦力になっていない選手だ。マリーンズ球団を責めることはできない(これで吉井が解雇されなかったりしたら別だが)。
マリーンズで現役を終えてほしかった、なんていうのはきっとファンのエゴだろう。
マリーンズ以外のユニフォームを着たジョニーの姿は想像できないけど、ボロボロになって、燃え尽きるまで、野球を続けてほしい。
たとえジョニーがどんなユニフォームを着ていても、声援を送り続けるから。



だって、今でも、いつまでも、ジョニーは“俺達の誇り”なんだから。

2007年02月09日

2007年選手名鑑

最近じゃ選手の情報はネットで簡単に調べられるのだけど、やっぱり紙の選手名鑑は手元に欲しいよね。
というわけで、毎年恒例『週刊ベースボール』の選手名鑑号を買ってきました。


>今年はどんな劇場を見せるのか

いや、カンベンしてください。本気で。

2007年01月11日

『「バレンタイン流マネジメント」の逆襲』

今更ながら、ネット上でも評価の高い高木徹・著『「バレンタイン流マネジメント」の逆襲』を読んだ。

「バレンタイン流マネジメント」の逆襲「バレンタイン流マネジメント」の逆襲
高木 徹


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NHKの『クローズアップ現代』のために行ったマリーンズとボビーについての取材をもとに、ボビー・バレンタインという「マネージャー」の真の姿に迫っている。
本来、昨年の春に出版されるはずだったのが事情により半年ほど遅れてしまったという。だが、そのお陰で昨年のマリーンズの不振について分析することができ、ボビー礼賛に終わることなく、ボビー・バレンタインの指揮官としての問題点(もしかしたら限界)にも触れることができている。

私もボビーがファンや選手の前で見せるような「テンションの高い陽気なアメリカ人」というだけではないことはわかっていたつもりだったが、ボビー・バレンタインという人間は私が思っていた以上に鋭利で冷徹な人物だった。
本書を読んで、ボビーに対する認識を改めた人も多いと思う。彼はただ単なる野球の監督という存在ではなく、チームという組織を経営する「マネージャー」なのである。

「バレンタイン流マネジメント」の凄さと問題点については多くの鴎系ブロガーの方々も触れているし、ぜひ本書を読んでもらうとして、私がここで触れるのは「enjoy」ということについて。
ボビーはよく選手にプレイを「楽しめ」と言っている。
私も意外と古臭い日本の精神論的思考をしていたらしく、ボビーのこの言葉に違和感を抱いていたのだが、ボビーの言う「enjoy」とは我々がイメージする「楽しむ」とは大きく異なっていた。
ボビーの言う「enjoy」というものは、選手が、結果を恐れたりせず、自身の持てる最高の力を発揮するときに心から湧き上がる喜びや充足感を表しているのである。
いわゆる無我の境地に近いのだろう。これは実際はやろうと思ってもなかなか容易なことではない。昨シーズン、特に後半のマリーンズの不振は、プレイを「enjoy」することができなかったことも大きいのだろう。

この本を読んで今期のマリーンズについて更に興味が増した。
今までのようにマリーンズとマリーンズの選手を応援するだけでなく、卓越した手腕を持つボビー・バレンタインが、昨年の失敗を元にどのようにマリーンズを「マネジメント」していくのかにも注目していきたい。

マリーンズファンはもちろん、多くの野球ファンにもぜひ読んでもらいたい良著である。

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