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2007年02月12日

『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』

色んなところで評判は聞いている『ウルトラマンメビウス』、私も香澄んとつかさに負けてらんないので、まずは最近出た劇場版のDVDから視聴。

ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟
五十嵐隼士 小中和哉 黒部進


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本作はテレビシリーズ同様、ウルトラマンシリーズ誕生40周年記念作品として制作された。
近年制作されたウルトラマンシリーズがそれぞれ単独の世界観で作品ごとの繋がりがなかった点に対し、『メビウス』はM78星雲と光の国、つまり『ウルトラマン』から『ウルトラマン80』までに描かれていたものと同一の世界であり、『80』の直接的な続編でもあるのが大きな特徴。
いまいち平成に入ってからのウルトラマンは観る気がしなかったのだけど、私とて子供の頃はウルトラマンに熱狂した身。こりゃあ観ざるを得ないってもんさね。

DVDが始まると、DVDを粗末に扱うバルタン星人たちにウルトラマンが注意する映像が流れて唖然。いや、子供向けだからいいんだけどさ、何やってんだお前ら。

本編が始まるといきなり、異次元人ヤプールの怨念がつくりだした究極超獣Uキラーザウルス(しかも顔はエースキラー似)とマン、セブン、新マン、エースのウルトラ兄弟の戦い。何この燃えるシチュエーション。
宇宙で空中戦繰り広げるウルトラマンってのも、不思議な感じだなー。昔はわざわざ近くの惑星で戦っていたもんだが(タイラントとかな)。

Uキラーザウルスを封印するために、変身能力を失った4人のウルトラマン。彼らは人間として地球で生きていくことを選び20年の歳月が流れた。そして地球には若きウルトラ戦士メビウスが派遣されていた。
ハヤタ、ダン、秀樹、星司。20年の年を重ねた彼らの姿を観ただけでもうジーンとしてしまう…。かつてレーサーを目指していた郷さんが今はレーシングチームで少年たちを指導しているのも嬉しいな。

メビウスを狙うのは、これまた懐かしい宇宙人たち。ザラブ星人、ガッツ星人、ナックル星人、テンペラー星人。
テンペラー星人を倒したメビウス(つーか、テンペラ弱ぇー! 必殺光線は!?)だったが、敵の策略に嵌り、捕らえられてしまう。
捕らえられたメビウスを救うため、命を賭けて最後の戦いに赴くウルトラ兄弟たち。年を経てもやっぱり血気盛んな星司がいいな。郷さんも渋くて素敵。
命を賭けてメビウスを助け出したウルトラ兄弟だったが、異星人たちの真の狙いはウルトラ兄弟だった。まるでゴルゴダの丘の時のように捕らえられてしまう。
傷つき力尽きたメビウスだったが、タカト少年に勇気を教えられて復活! ウルトラ兄弟を救い出すことに成功する。

しかし、時すでに遅く、封印は破られ、Uキラーザウルスが甦ってしまう。
圧倒的な力の前に敗北寸前のウルトラ兄弟たちの前に現れたのは、ゾフィーとタロウ。33年ぶりにウルトラ6兄弟が復活!(『レオ』のときタロウはいないからね) お約束とはいえ、燃える!
最後はメビウスがウルトラマンメビウス・インフィニティとなり、Uキラーザウルスとヤプールを倒し、勝利。ウルトラ兄弟はメビウスに地球の未来を託し、去っていくのだった。

エンディングでは記念パーティの様子が流れ、本作の出演者に加え、フジ隊員、アンヌ、南猛隊員、そして南夕子が特別出演。うわあ、夕子、変わってない、というか昔より美人になってるよ。

もう、素晴らしいの一言でした。
なんつーか、俺のために作られたんじゃないかと思うくらい。
BGMも旧作の主題歌やBGM、そして名曲『ウルトラ六兄弟』がアレンジされて繰り返し流れるのがずるいよなー。
もちろん、本来の視聴者である子供たちを蔑ろにしている訳でもなく、ミライ=メビウスと少年の心の交流を通じて、信じる心と勇気の大切さをしっかり伝えている。
ストーリー的にはお約束の積み重ねなんだけど、もうそんなことは問題じゃない。
もうちょっと1対1の肉弾戦中心の方がウルトラマンらしい気がするけど、映画なんだからコレはコレでありかな。板野サーカスで飛び回るウルトラマンってのも、なかなかおもろい映像ではあるし。

やっぱ俺ってば、“ウルトラ兄弟”が好きだったんだなー。
『マン』や『セブン』の、故・実相寺監督に代表されるような陰影のあるドラマが好きな人の気持ちも分かる。けど、やっぱり俺が子供の頃熱狂したのは、強大な相手に兄弟が力を合わせて立ち向かうウルトラマンなんだよね。
最初は神秘的で超越的な存在だったウルトラマン、そんな彼らにも人間と同じように家族や仲間を思う心があった。だからこそ、ウルトラマンは40年にもわたって愛される存在になったんじゃないかと思う。

Wikipediaで色々調べたら、地球に東光太郎として地球に残ったタロウや、円盤生物に襲撃され生死不明だったセブンのことも本作でついにフォローされていて感動。私の20年来の疑問がようやく解消されたよ。
色んなところで『80』真の最終回が評判になってたし、今週の放送では南夕子が登場する(予告の「優しさを失わないでくれ」だけでもう泣きそう)しと、こりゃあTVシリーズも早急にチェックせねばだなあ。

2007年01月21日

『仮面ライダーカブト』最終回

おばあちゃんが言ってた。「どんな番組にも必ず終わりは来る…人それを『最終回』という」ってな(混じってる混じってる)。

というわけで、『仮面ライダーカブト』がついに最終回。
第1話で天道様の俺様っぷりにやられて見始め、結局最後まで見続けちゃったなー。
ぶっちゃけ、最初から最後までかなりグダグダで、あまり他人にはお勧めできるような作品ではないと思うのだけど、なんだかんだ言いながら毎週ツッコミをいれつつ楽しんでいた。
最後までお笑いと突っ込みどころを交えながら、ちゃんと本筋を盛り上げていたのはすごいのかもしれない。

やっぱり、やたらと濃ゆいキャラクターが魅力だった。メインキャラだけでなく、脇役も妙に濃いっちゅーか妙なキャラばかりだったよな。
主役の天道、最初からの俺様っぷりに加えて、加賀美に対するツンデレっぷりとか、ひよりが絡むと途端にヘタレになるところとか、いろんな面を見せてくれた。
加賀美はどんどんヒーローらしくなっていったよなー。最初の頃のヘタレっぷりはどうしようかと思ってたけど。ツンデレの天道と熱血の加賀美は、やっぱりいいコンビだったなあ。

でもやっぱり一番はお笑い地獄兄弟。まさかの復活を遂げた矢車兄さんと、どんどん萌えキャラと化していった影山姫は最高でした。後半はあの二人が楽しみで観ていた感すらあった。
最終回1話前、さんざん今までギャグをかまさせておきながら、衝撃的な最期。あの後、お兄ちゃんはまた暗闇の中を進んでいくのかね。ううう…、最終回にも出番無かったし。不憫だ。

何はともあれ、1年間、楽しませてもらいました。
来週からは新ライダー『仮面ライダー電王』だそうで、新戦隊『獣拳戦隊ゲキレンジャー』(また動物モチーフか…)ともども楽しみにしておこう。
『プリキュア』ですか? うーむ…、5人になってどうすんだろーね。

2006年08月02日

武蔵流は無敵なり

ボクシングも亀田三兄弟もあまり関心は無かったのだが、父が観てたので一緒に観た。居間にクーラーかかってたから。
亀田興毅の試合って初めて観たんだけど、まさか武蔵流の使い手だとは知らなかった。
武蔵流とはK-1の“日本人エース”武蔵の編み出した無敵の戦法で、これを極めると判定で負けることはなくなるという。こちらでお馴染みですな。
しっかし、試合後に「こんな勝ちじゃ納得いかねえ! ベルトは返上して次の武道館(武道館?)、王座決定ワンナイトトーナメントで本当のチャンピオンを決めちゃるで!」とか言えば無茶苦茶盛り上がったのになあ。ってプロレスファン的思考が頭にこびりついてるな。
でも、こうなったら疑惑の判定や対戦相手の不自然なケガ・故障などでベルトを防衛し続けて、ヒールの道を突っ走ってほしいものですな。
そしてそんな兄や父のやり方に反発して家を飛び出し、弱小ジムに身を移す弟・大毅。協栄ジムの嫌がらせをものともせずランキングを駆け上がり、ついに挑戦者として兄の前に立ち塞がる――。
なんて展開になったら大晦日の視聴率50パーセント越えは間違いないな。って、これもWWEあたりでやりそうなアングルですが。

元祖・武蔵流の武蔵さんが世界を獲ってないのに亀田に先を越されるとは、などと思っていたら武蔵さんは戦いの場を宇宙に移していたらしい
仮面ライダーコーカサスは“ライダー史上最強のライダー”らしいので、きっとクロックアップの制限時間以内に倒さないとコーカサスの判定勝ち、とかいう特殊能力を持ってるんだろう、きっと。つーか判定勝ちて。

2006年08月01日

『魔法戦隊マジレンジャーVSデカレンジャー』

今更ながらVシネマの『マジVSデカ』を観ましたよ。
人気あるのかいつも貸し出し中だったのよね。

魔法戦隊マジレンジャーVSデカレンジャー(UMD Video)魔法戦隊マジレンジャーVSデカレンジャー(UMD Video)
マジレンジャー/デカレンジャー


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↑DVDは画像が表示されないのでUMD。つーかそんなの出てたのね。

いきなりオープニングで髪の毛がツンツンじゃないバンを観てショックを受けてみたり。ジャスミンはいいけど、ツンツン髪じゃないバンなんて…。
センちゃんに待ちぼうけされるウメコかわいそす。でもちゃんとラブラブのようで安心。
「命名、ガバットパクットくん」「その名前、super cool!」相変わらずのやり取りが嬉しいなあ。
ちなみにマジレンジャーは「ヒラヒラヒーロー君」。

マジレンジャーのお陰でアリエナイザー・バボンを追い詰めるものの、突如乱入したバンのせいで倒し損ねる。せっかくのバトライズモードで登場したのに意味ナイじゃん。
つーかバトライズスーツ、マーフィーなんだ。芸達者だね、キミも。

今回の敵・エージェントXはアブレラの弟子になった冥獣人という設定。VSシリーズならではの敵。
今後の方針を話し合うマジレンジャー&デカレンジャー達の前に突如現れるスワンさん。なんとボスとスワンさんは小津ファミリーのお母さんと知り合いらしい。
って、スワンさんたちと小津母が知り合ったのって恐竜やか! 実は戦隊ヒーローの溜まり場だったりするのかあの店。地球を侵略する奴らはまず始めにあそこを攻めるべきかもしれん。
任務を優先しようとするバンに対して不快感を表すカイちゃん。やっぱ葛藤や対立があってこそ盛り上がるってもんさね。
仕方ないとはいえ、センちゃんのシンキングポーズやジャスミンの超能力のときに、古川さんのナレーションがないのが物足りないかも。

VSシリーズお約束の女装でバボンを油断させることに。今回の被害者はテツとヒカル先生。
バボンの元に向かう途中、家族や結婚について語り合いながら、絆を深め合うデカレンジャーとマジレンジャー。
バン、マリーと上手くいってんだ。良かったね。
「一本気で熱そうだな、your brotherも」「そちらも、相棒に苦労してそうですね」「ふっ、同時に憧れてもいたけどな」「わかりますなんとなく」というホージーさんとツバサちゃんの会話がいい。

バンとカイのピンチを救ったのはボス。相変わらずおいしいところ持ってくなあ。おまえ、出るタイミング狙ってただろ!
そのデカマスターの前に立ち塞がるのはウルザード! ずるいよなー、この二人が向かい合うだけで盛り上がるのは当然なんだから。いい感じに島は爆発してるしー。

バンの真意を知り、和解するカイちゃん。協力して敵に立ち向かうデカレンジャー&マジレンジャー。
そしてカイちゃんに相棒の座を取られてショックを受けるホージーさん。元相棒の立場に格下げ。「元相棒って言うな!」
「家族の笑顔を こよなく愛す 我ら無敵の12人!!」
新旧オープニングに乗っての最終決戦。うおお、燃えるぜ!

最終決戦決戦中にはお約束の女性陣コスプレも。
ナイとメアがデカレンジャーの制服&マジレンジャーの衣装で、ジャスミン&ウメコがナイとメアのコスプレ、ホウカ&ウララがデカレンジャーの制服。やっぱジャスミンとウメコはかわいいねえ。

最後はレジェンドマジレッドとデカレッドバトライザーの合体攻撃から、12人による究極魔法「マージ・ジルマ・デカマジカ!」でトドメ。
これにて一件コンプリート! マジで心は日本晴れ!
ラストのしんみりとした終わり方も心に響くいいエンディングだった。

30年に及ぶ戦隊シリーズの中でも屈指の人気作同士の競演ということで観る前から楽しみだったけど、期待以上の出来でした。
お祭り作品ながらも、家族の絆と愛をテーマに、お祭りだけに留まらないドラマを見せてくれました。「シリーズ最高傑作!」という煽り文句に恥じない名作かと思います。

これでホントのホントに『デカレンジャー』の登場は最後。やっぱり寂しい気もするけど、今もこれからもデカレンジャーは人々の平和と安全を守ってくれていると信じよう。
捜査せよ デカレンジャー 戦え 特捜戦隊デカレンジャー!!

ついでに。

魔法戦隊マジレンジャー THE MOVIE インフェルシアの花嫁 マジ限定版 (初回限定生産)魔法戦隊マジレンジャー THE MOVIE インフェルシアの花嫁 マジ限定版 (初回限定生産)
八手三郎 特撮(映像) 橋本淳


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一緒に『マジレンジャー』の劇場版も観ました。
こちらもおもしろかったです。山崎さんかわえー。そして、曽我町子さん…、素晴らしい演技でした。

2006年05月08日

永遠の女王、逝く

女王パンドラが死んじゃったよ! うわーん!!

俳優の曽我町子さんが亡くなった。
『オバケのQ太郎』(第1作)のQ太郎役など声優としても知られているが、なんと言っても印象深いのは特撮における悪の女王・魔女役だろう。
代表作に『電子戦隊デンジマン』『太陽戦隊サンバルカン』のへドリアン女王や『世界忍者戦ジライヤ』の妖忍クモ御前、『恐竜戦隊ジュウレンジャー』の魔女パンドーラなどがあるが、個人的に一番思い出深いのは『時空戦士スピルバン』の女王パンドラかな。"スピルバン坊や"ってスピルバンを呼んでたんだよな~。
特撮では『バッテンロボ丸』のロボ丸や『星雲仮面マシンマン』のボールボーイで声優としても出演していた。こちらも印象深い。
昨年の『魔法戦隊マジレンジャー』でも天空大聖者マジエルとして健在ぶりを見せてくれていただけに、この訃報は衝撃だった。
どの役も悪役らしい怪しさ、不気味さを見せながらもどこか憎めないキャラクターなんだよね。「やっておしまい!」って台詞がドロンジョ様と並んで似合う方だったなあ。
近々発売されるPS2のゲーム『宇宙刑事魂』の暗黒銀河女王が遺作となったそうで、こりゃあ買わんばならんな。

……謹んで死を悼んだり、哀悼の意を表したりはしません。
だって悪役は死んでも甦るのがお約束(へドリアン女王だって甦ったしね)。今頃、死神博士や地獄大使と一緒に、再び世界征服を狙っていると思うから。
正義が不滅であるように、悪もまた不滅なのだ。
 

宇宙刑事魂 特典 宇宙刑事魂オリジナル手帳付き宇宙刑事魂 特典 宇宙刑事魂オリジナル手帳付き


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2006年01月22日

『響鬼』最終回とか

もう観るのを止めてた訳だが、せめて最終回だけでもということで『響鬼』を観た。
………。
うっわー、何コレ。最終回なのにこのグダグダっぷり。
ホント、切って正解だったわ。俺の好きだった響鬼はもうとっくに終わってたね、やっぱり。
最後まで井上脚本必殺の瞬間移動。あれはギャグとしてやってんのか。
つーか子供向け番組だと思って視聴者舐めんのも大概にしろ。
来週からは『仮面ライダーカブト』、観る前にアレコレ言う気はないんだけど、そろそろライダー止めない? “仮面ライダー”のブランド力落ちまくってると思うんだけど。

『マジレンジャー』はもうちょっと続くけど、戦隊シリーズの次回作は『轟轟戦隊ボウケンジャー』だそうで。
冒険ジャー? ジャーって何よ? と思った人はまだ甘い。
既に『ハリケンジャー』が存在する以上、“ケンジャー”という言葉が宇宙語にあると解釈するべきだ。“レンジャー”や“マン”が英語じゃなく宇宙語であるのと同じ様に。
多分、“レンジャー”と“ケンジャー”の違いってのは日本語で言うと“戦士”と“闘士”くらいの差じゃないのかなと思う。以上『すごかが』的解釈。
『すごかが』と言えば、『さらにすごい科学で守ります!』であまり語られていなかった“宇宙刑事シリーズと『デカレンジャー』から考察される宇宙警察機構と地球の関係”についての文章を前から書こうと思ってたんだけど、需要があるかなあ?

そういや『プリキュア』も久し振りに観たけど、あの作品のアクションシーン、あんなに凝ってたっけ? ブラックのリバース・フランケンシュタイナーとか、ホワイトの雪崩式腕ひしぎ逆十字とかに痺れました。
まあ相変わらずシナリオと作画はグダグダだけどね。
 

さらにすごい科学で守ります!さらにすごい科学で守ります!
長谷川 裕一


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2005年09月21日

ヒーローはこうでなきゃ!

すっげー今更なんですが、『仮面ライダークウガ』を全話視聴しました。
本放送は2000年、ってことはもう5年も前の作品なのね。当時、妹がハマっていて世間の評価も高かったので私も観ねばとずっと思っていたのだけど、なかなかタイミングが無かったのよね。

ハイ。素晴らしかったです。
早起きするのがイヤで観なかった私の不明を恥じまくっております。
ヒーローものとしてのカッコ良さとドラマとしてのおもしろさを両立させるってのは決して簡単なことじゃない。
放送当時は改造人間じゃないなんてことに文句を言っていた人もいたし、私もライダーシリーズとしては変化球なのかなと思っていた(いやホラ、平成ライダーがこんなことになるなんて思ってもみなかったし)けど、「人ならざるものに変わってしまった悲哀を背負いながらも、多くの人々の笑顔のために戦う」という仮面ライダーの基本理念をしっかり抑えているんだよね。
あとバイクアクションに拘っている点も素晴らしい。やっぱライダーはこうじゃなくっちゃね。

やっぱり主人公の五代くんの魅力が大きいと思う。決して美形って感じじゃないんだけど、彼の朴訥な笑顔に癒されます。
親指を立てて「大丈夫!」と言う五代君の笑顔に彼の周囲の人々も、観ている視聴者も多くのパワーを貰ったんじゃないかな。

やっぱりね、子供向け番組のヒーローってのは、子供が共感できる、子供が憧れるような存在じゃなくっちゃダメだと思うのさ。
ロクに観ていないのに語るのはどうかとも思うのだけど、『クウガ』以降の平成ライダーは『クウガ』の表面的な部分だけなぞって、肝心な部分を継承できてなかったんじゃないかと思う。

だからこそ『響鬼』は私も観ていて非常に気持ちが良かったんだけどねえ…。

♪BGM:青空になる/橋本仁

2005年09月18日

壊れる響鬼

私が毎週楽しみに観ている『仮面ライダー響鬼』、子供に人気が無くておもちゃが売れないせいか、第30話からテコ入れのためプロデューサ降板、脚本交替と相成った。
おかげで作品のノリや方向性がすっかり変わってしまいネット上では不評の嵐、劇場版公式ブログまで大荒れというちょっとした騒ぎになっている。

私はそんなことを知らずに観ていたので30話の時点では「まあ長丁場だし、たまにはこんな話もアリかな~」程度の認識だったのだけど、まさかこの方向で進むことになるとは…。
先週の31話はそれでもそれなりにおもしろく観られた(父親と直接会わずに犬小屋を作るってのが明日夢くんらしい、『響鬼』らしい展開だった)のだけど、今週はホント観ていてつらかった。正直耐え難い。
色々突っ込みたいところはあるのだけど、同じ材料で同じ料理を作ってるのになんでこんな不味くなるのかね。別の料理にした方がまだ喰えると思うんだが。

そりゃあ仕方ない面もあるとは思うよ。東映だって商売でやってるわけだし、俺ら大人の視聴者がいくら褒めたっておもちゃは売れないからね(今になってディスクアニマルでも買っておけば良かったと後悔)。本来の視聴者である子供達を蔑ろにしてしまった前プロデューサにも責任はある。
だから新体制のスタッフに文句を言ったりしない。このテコ入れで子供達の人気が上がり、おもちゃも売れればそれはそれで結構なことだ。

ただ私の好きだった『響鬼』の終わるのが予定より早かった。それだけだ。

とりあえずこの寂しさは五代君の笑顔で癒したいと思います。って『クウガ』ももうすぐ観終わっちゃうんだよな…。

♪BGM:少年よ/布施明

2005年07月14日

『特捜戦隊デカレンジャーVSアバレンジャー』

戦隊シリーズ恒例のVシネマ、『特捜戦隊デカレンジャーVSアバレンジャー』を観た。

特捜戦隊デカレンジャーVSアバレンジャー
特捜戦隊デカレンジャーVSアバレンジャー

話自体はデカレンジャーとアバレンジャーが協力して敵を倒す、というだけなのだけど楽しかった。
お祭り的作品なので遊び心満載。お約束の入浴シーンやコスプレなどサービスシーンもちゃんとあるし。
久し振りにデカレンジャーと会えただけでも嬉しい。
『アバレンジャー』は最初の数話で切ったので詳しく知らないのだけど、視聴していたファンならば本編の後の彼らの様子が垣間見られて楽しめるんじゃないだろうか。
仲代先生の復活もファンには嬉しいのかな? 私は突然出てきて「ときめき」発言連発するので唖然としてしまいましたが。
このシリーズは初めて観たけどおもしろいね。私が子供の頃にもやってればよかったのに。『チェンジマンVSフラッシュマン』とか観たかったなあ。

気が早いけど次の『マジレンジャーVSデカレンジャー』も楽しみ~♪
……デカレンジャーに会えるのも次がホントに最後になるかと思うと複雑だけどね。

2005年04月26日

さよならデカレンジャー

今更ですが『特捜戦隊デカレンジャー THE MOVIE フルブラスト・アクション』を視聴。

特捜戦隊デカレンジャー THE MOVIE フルブラスト・アクション
特捜戦隊デカレンジャー THE MOVIE フルブラスト・アクション

戦隊シリーズの劇場版のお約束で時間は40分ほど。ストーリーもテレビシリーズの1エピソードと大差無い感じだったけれど、この辺は仕方ないところ。
せめて60分くらいあればもうちょっと話的に膨らませたとは思うけどね。
『デカレンジャー』って、戦闘シーンがやたらとカッコイイのが大きな魅力でもあるんだけど、劇場版ということでいつもより金掛けてるだけでアクションシーンのカッコ良さはTV以上。
ムダに爆発多用だし、ボスは『西部警察』ばりにヘリに乗ってくるし。ブルーがマシンハスキーで戦うシーンなんて本編であったっけ?
尺が短い割に各キャラにもちゃんと見せ場があったのもお見事。
ロケットシップベイビーズ(EDを歌っている謎の宇宙人バンド)、キター! と思ったら出番少なっ! テレビシリーズで彼らメインの話が観たかったなあ。

さすが『デカレンジャー』という素晴らしい作品だったんだけど、観終わった後に言い様の無い寂寥感が……。
なんかこれで私の中で『デカレンジャー』がホントに終わっちゃったんだなあという実感が湧いてきてしまってねー。まだビデオのVSシリーズもあるとは言え。
1年間、毎週楽しみに観てました(ちょっとウソ。1時期ビデオ録り溜めてたので)。こんなに真剣に戦隊シリーズを観たのって、小学生の頃以来。
本当に、素晴らしい作品を送り出してくれたスタッフ&キャストの方々に感謝。
 
 
 
どーでもいーが、劇場版の公式サイトのあったhttp://www.deka.jp、出会い系サイトになってるよ。
東映、ドメイン手放すの早すぎ。知らないでよい子のチルドレン達(byDA総裁)が見たらどうするんだ。

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